【訃報】世界有数の古楽アンサンブル「ターフェルムジーク」を33年音楽監督として率いたジーン・ラモン(ヴァイオリン)

© Sian Richards

はじめて彼らのCDをレコード屋で手にとった時、私はまだめちゃくちゃ若くて、ターフェルムジークという言葉の意味をよく知らず、ふーんドイツ語でテーブルミュージックってなんなの変な名前ですなあまったくあんさんも冗談きっついわホホホホホホぐらいに思っていたんですが、まあそれは音楽史の知識が完全に不足していたからで、それは他のアンサンブル、例えばコンセール・スピリチュエル、あるいはカフェ・ツィマーマンなんていうアンサンブルの名前を見てウハハ面白い名前をつけるもんやなこの人ら、と思ったのと同じことであります。恥を忍んでここに告白いたします。嗚呼。

説明し始めるとながくなるかもしれないんで簡単にまとめますと、上の名前はどれもこれも昔あった名前をそのまま借用している、借地権的なものだよということになります(言葉の意味思いっきり間違ってますけど)。借地権に住むのはやめろと言われますが、実際住んだことある身からするとそんな悪いようには思わないけどなあ。

カナダの古楽アンサンブル、ターフェルムジークの設立は1979年。日本にも何度か来日していて、私自身は残念ながら実演に接したことはないのですが、インマゼールと録音したベートーヴェンの協奏曲のボックスCDはぱっと目につくところにあります。これ↓

1981年から2014年までターフェルムジークを音楽監督/コンサートマスターとして率いたアメリカ出身のヴァイオリニストジーン・ラモン(1949-2021)が71歳でお亡くなりになりました。数ヶ月前に発見されたガンが命を奪った。

https://www.tafelmusik.org/media-room/media-releases/releases/tafelmusik-mourns-loss-jeanne-lamon-music-director-emerita

ニューヨークに生まれ育ち、ジュリアードQのロバート・コフ、コンセルトヘボウのコンサートマスターだったヘルマン・クレバース、あるいはシギスヴァルト・クイケンなどに学び、70年代末に北米へ戻り、バロック音楽のスペシャリストとしてのキャリアを確立していくことになります。1981年にターフェルムジークの音楽監督になり、それと時をほぼ同じくしてターフェルムジークの活動拠点であるトロントに移住。1988年カナダ国籍取得。

ターフェルムジークは彼女が設立したのではなく、設立から2年後に加入し音楽監督になったわけですがそれにしても33年間も音楽監督兼コンサートマスターとして活動したというのは本当に稀有なことであると言えます。公式サイトにもトリビュートページが出来ていますので、この機会にまたターフェルムジークについて、そして彼らの音楽について思いを馳せたい。

歓び溢れ出るヴィヴァルディ:

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