第12回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール2021は優勝者なし

パオロ・ボルチアーニ国際はイタリアのレッジョ・エミリアで1987年から開催されている若い弦楽四重奏団のための世界的に有名なコンクールの一つです。

https://www.premioborciani.it/en/

今回でこのコンクールは12回目の開催だったわけですが、優勝は該当なし(6月13日結果発表)。過去の優勝団体は6しかなくて、一位なしが半分の回を占める。それだけ要求が高いコンクールだと言うことが出来る。優勝団体を並べるとケラーQ、アルテミスQ、クスQ、パヴェル=ハースQ、ベネヴィッツQ、そしてケレメンQとなります。QというのはクイズのQではなくカルテットの頭文字のQです。カルテットのことをこう略して書くのだね、また一つ賢くなったね(みんな知っとるわ)。

一方で優勝を逃したが第一線で活躍しているカルテットもあります。例を挙げるならパシフィカQ、ドーリックQ、ヴォーチェQ、カザルスQ、ロータスQ、エクセルシオールQなど。

コンクールで優勝該当なしという設定を設けているところは結構ありますが、一位を出さないのはおかしい、絶対におかしい、という人もいまして、それはそれでなんとなく理解できるんですが、そもそもが芸術に順位付けをするという行為自体にいささかならず無理があるわけなので、絶対におかしいとするのももしかするとおかしなことかもしれない(ややこしいな)。

両者の議論がまとまることはこれからもなくおそらく平行線でしょうけれども、ともかくこうしてコンクールの威信にかけその基準に満たないと判断した場合は優勝者を出さないとするというのもまた一つの見識ではあります。その分、優勝者が出たときのインパクトも大きいと言えるかもしれませんし。とはいえ著名コンクールで1位になっても活躍が保証されているわけでは全くありませんので、1位じゃなかったからと言って腐らないことが重要です。

というわけで今回も優勝者は出ませんで、2位が2組。Balourdet Q とLeonkoro Q。Baourdetは読みにくい名前だ。アメリカの団体で、大阪国際にもエントリーしていましてバローデットと書かれていますのでおそらく英語ではそう読むのでしょう。

Balourdet Qの公式サイトを見ますと、この名前は「ホテル・セント・バーナードのシェフでタオス音楽院の愛すべきメンバー」Antoine Balourdetさんという方のお名前から取られているとかいうことで、どういうつながりなのかは不明ですが恐らくフランス人のBalourdetさんとメンバーの誰かとの間になんらかのつながりがあったのでしょう。いやー、世の中は人脈ですよね本当に、人脈が大事。適当に書いていますけど。

ほんでホテル・セント・バーナードというのはアメリカのニューメキシコ州にあるスキーリゾートのホテルであり、このカルテットが結成されたのは2018年テキサス州ヒューストンのライス大学とある。ニューメキシコ州とテキサス州は隣合う州ではありますけれど、なかなかいろいろと飛躍していて不思議な気分になります。さらに言うと彼らは現在ボストンを拠点にしているそうなので、混乱がますます広がる。複雑だ。

なおLeonkoro Qの方はレオンコーロ弦楽四重奏団かレオンコロ弦楽四重奏団でしょうけれど、命名の理由はぱっと探した感じ見当たりませんでした。

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