パリ・オペラ座総裁ステファン・リスナー「年内の再開は無理かもしれない」→1年半近くの閉鎖を示唆。

パリっていう街は本当に美しくて、私がヨーロッパで訪れた都市の中でももっとも素晴らしい都市の一つという印象を持っております。ショパンが愛したっていうのもよく分かるっていうもの。

パリ・オペラ座は今年の再開は困難か

パリ・オペラ座の総裁がコメントを出していて、年内の再開は難しいかもということだそうです。まじですか。

https://www.barrons.com/news/locked-down-paris-opera-facing-40-million-euro-losses-01588690203

上記ページによりますとリスナー氏は「今年9月までにフランスでソーシャルディスタンスが解消されなければ、2021年の後半に予定されている大規模な修繕の時まで2つとも(※)閉めたままの方がいいのかもしれない」とフランスのラジオで語ったそうです。

※パリにはオペラ座が2つあり、1つが天井にシャガールのごっつい絵がある伝統の重み「ガルニエ」(上の画像)、もう一つがモダン建築の「バスティーユ」。

来年後半、両歌劇場ともに修繕が予定されているんでしょうか。同時に修繕なんてするのでしょうか。夏のバカンスシーズンにやるっていうことですかね。そこまでずっと閉めておくっていうことになると、1年半ぐらいは閉まりっぱなしということになりますね。

その理由として、①ソーシャルディスタンスを守りながら2700席(オペラ・バスティーユ)を埋めることは出来ない。②客席のソーシャルディスタンスだけではなく、オーケストラピットも、トイレだってそうだし、管楽器も不安要素だ。③合唱団や歌手が安全な距離を保てるのか、無理なら演出の完璧なやり直しが必要だ。ということを挙げています。

演出のやり直しは大変そう

ピットは狭くて密だっていうのは問題だろうなとぼんやりと思っていましたが、演出のやり直しっていうのも確かに大変そうだ。既存の演出で、ただし歌手たちが思い思いに距離をとってやる、というだけだと出演者や労働組合などから激しい反発が出ることは間違いないっすね。

考えていくと、オペラは再開が一番厳しいジャンルの一つかもしれません。人間が、しかも「体中が楽器ですが?何か?」っていう人たちが、大オーケストラにも負けぬよう大声を張り上げたりするわけなんで、それはつまり濃密な梨汁がホール内にブッシャー!!!あそこでブッシャー!ここでブッシャー!なわけですよ。

イゾルデイゾルデいぞるでぇええ!!おのれトリスタン殺してやるウソ愛してるわあああ!!!!!(ト書き:唾、汗、涙が「三噴霧」となり劇場を漂う)

合唱団もやばい。ゆけイ、黄金の翼がなんたらかんたら・・・ブッシャー!!ああああカルメーンなんてこと!!ブブブッシャー!!

・・・・考えれば考えるほどいろいろきついなと考えさせられます。ソーシャルディスタンスとか気にしなくていいし、普通に空席なしでオッケーだし、というような専門家の研究結果とかが出ればいいのですが・・・。

一方でミラノのスカラ座は今年9月にヴェルディのレクイエムをやることになっているようです。これはどういうことでしょうか。大オーケストラにソリストもいて、合唱団もすげー数が必要なんですが、無観客で、めちゃくちゃに距離をとってやるのでしょうか。多分そういうことでしょうね、お客は入れられないかもしれませんね。

がっくり。

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