【訃報】ペーテル・バルトーク(バルトークの次男)

APA-PICTUREDESK VIA AFP / M. LECKEL

ベラ・バルトークを知らないのか!

と、大げさに書き出してみたものの、知っているという人はマニアックなのかもしれませんね。20世紀最高の作曲家の一人にして、民謡収集家。凄まじい数の歌を、ハンガリー各地のみならずトルコとかブルガリアとかにまで足を伸ばして、ジモティーにエジソンの蝋管の蓄音機に吹き込んでもらいまくった、という変人(褒め言葉として使っております)。

その民謡をベースとして、乾いた、ざらついた音楽を書きまくった人それが!ベラ・バルトーク、もしくはバルトーク・ベラ。ま、個人的にはベラ・バルトークでいいと思ってるんですけどね、ハンガリー人はほら、日本や韓国や中国みたいに、名字が先らしいから。

そのベラ・バルトークの次男ピーターことペーテル・バルトーク氏は1924年1月24日生まれ。まもなく97歳を迎えるはずでしたが、12月7日にお亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りいたします。

https://www.origo.hu/kultura/20201211-meghalt-bartok-peter.html
https://www.dignitymemorial.com/obituaries/homosassa-fl/peter-bartok-9934951

ペーテル・バルトーク氏はベラ・バルトークの次男。兄はベラ・バルトーク・ジュニアで(上の写真は左がジュニア、右がペーテル。上がベラの肖像)、2人の母親は違う。ペーテルの母は再婚したディッタというピアニスト(超絶大傑作《野外にて》はディッタに献呈されているし、ピアノ協奏曲第3番も彼女のために書かれたものです)。母は戦後ブダペストに戻るんですが、ペーテルはアメリカにとどまった。

ペーテル・バルトーク氏はご自身でレコードレーベルを設立するなど、父の音楽に関する研究でも知られていますが、日本では邦訳もされている「父・バルトーク」の著者としていちばん知られていますでしょうか。金色ベースの、とてもいい感じの装丁の本なので大好き。

両親がアメリカに亡命してしまったのに、本人は学校に通うためにしばらく留まって、1年遅れてアメリカに行ってるんですよね。お亡くなりになったのもアメリカのフロリダ。メモリアルサービスはフロリダのWilder Funeral Homeで行われる(か行われた)ようです。

そんなしんみりする今日はバルトークまつりだぜ!!とりあえずピアノ・ソナタでも聴いて気分を盛り上げようぜ!(聴いて盛り上がっちゃった人には「相当な変人で賞」の称号を差し上げます)

5 4 votes
この記事の評価
guest
0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments