【ニュース】ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで日本人の桑原志織が2位入賞

どえりゃーことだなと思いましたよ。めでたいなと思いました。イスラエルのテルアビブで開催された第16回ルービンシュタイン国際コンクールで日本人ピアニストの桑原志織さんが第2位に入賞しました。50年近い歴史を持つこのコンクールで日本人が2位以上に入賞したことはありません。快挙であります。おめでとうおめでとうおめでとう!!

コンクール公式サイト:
https://arims.org.il/

で・・・?ルービンシュタイン?テルアビブ?という方も多いかと存じます。そうですね、わかります。イスラエル、遠いもんね。ルービンシュタイン、お亡くなりになって40年近く経ちますもんね。そんな皆様のため、私が知っている知識を全力で振りかざしますが、テルアビブは海沿いの街です(それだけか)。

クラシック音楽とイスラエルという国は、一見あまり接点がなさそうに見えてかなり接点があります。イスラエル・フィルという世界でもトップクラスのオーケストラがありますし、クラシック音楽の演奏家や関係者にはね・・・・ここだけの話、ユダヤ人がめちゃ多いんですよ、期末試験に出ますんで憶えといてください。このコンクールに名前が冠されたアルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)という人もポーランド出身の大ピアニストでユダヤ人です。ただしこのコンクールは本人が創設したわけではありません。

で、このコンクールは、ピアニストのためのコンクールとしては世界でもわりとトップランクに位置します。まあいってみればテニスのグランドスラムかそれに準ずるレベルぐらい。違うのは、テニスのグランドスラムで優勝すると莫大な賞金と名声と世界ランクを得られるけれど、ピアノのコンクールは優勝しても賞金は二桁ぐらい少ないし、世界ランキングはもらえません。ランキングを争っての転戦もしません。

それよりクラシック音楽の国際コンクールはドラフト会議とか結婚とかに近くて「スタート地点に立った」という意味合いの方が強いわけですよ。プロとして活躍するための出発点の一つなわけ。ただこのクラスになるとコンクールを受ける前からプロとして活動している人が多数であって、そういう人たちにとってはさらに大きな仕事への門を開くターニングポイントとなるわけです。

あのね、結婚はね、ゴールじゃなくてスタートにすぎないの。若いみんなも心によく留めてほしい。結婚生活の成功の秘訣は、譲り合いとお互いへの敬意かな(急に説教臭くなるやつ)。それでもさ、ほら、よく衝突するけどさ。昨晩もね・・・(以下自粛)。

こっからは好事家向けの情報なので、よくわからないなって言う方は読まずにお昼寝に急行していただいてOK。我ながら優しいサポート。

ルービンシュタインという名前の大ピアニストは過去に3人いて、それぞれの名前を冠したコンクールがあります。つまり単にルービンシュタイン国際コンクールと言っても正確にはどのコンクールなのか特定できません。いちばん有名のがこのアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(テルアビブ)です。

このコンクールは1974年から3年に一回開催されていて、過去の優勝者、入賞者で有名になったピアニストはエマニュエル・アックス、ゲルハルト・オピッツ、ヤニーナ・フィアルコフスカ、ベンジャミン・フリス(MCSのイチオシ)、アレクサンダー・コルサンティア(この人は東フィルのラフマニノフを聴きましたがむちゃくちゃいいピアニストです)、キリル・ゲルシュタイン(藤田真央が今ベルリンで師事しているピアニスト)、アレクサンダー・ガヴリリュク、イゴール・レヴィット(顔が鍵盤に近いわ)、ダニール・トリフォノフ、カティア・ブニアティシヴィリ、チョ・ソンジンあたり。

名前が多くてごめん。今回優勝したのはスペイン人のフアン・ペレス・フロリスタン(1993- )。

Ldies and Gentelman we have a winner! Juan Perez Floristan Wins The 2021 Rubinstein Piano Competition Second place went…

Arthur Rubinstein International Piano Master Competition Tel Avivさんの投稿 2021年5月4日火曜日

せっかくだからこの人の音源を貼っておきますので、どうぞ。

桑原志織さんの演奏は(2019年のブゾーニ国際):

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