シンガポールの新聞が調査。最も不要不急の職業第1位は「アーティスト」71%

シンガポール最大の新聞「ザ・ストレーツ・タイムズ」が実施した調査の結果がわりと衝撃的だとClassic FMが報じていましたので見てきました。これです

https://www.straitstimes.com/singapore/manpower/8-in-10-singaporeans-willing-to-pay-more-for-essential-services

16歳以上の全国約1,000人を対象。オンライン調査。シンガポールの消費者調査会社「Milieu Insight」が6月5日から8日にかけ、年齢、性別、収入を超えて実施したとのことです(無作為かどうかは不明)。

質問の内容というのは「シンガポールを前進させるにあたって一番不可欠な職業はなんですか、またその職業にどれほどより多くの賃金を払うべきだと思いますか」というものです。あくまでもシンガポールでの、この新聞上での、いまこの時期における調査の結果ですから世界中全く同じ結果になるかというと違うと思いますけれど、参考としてお読み下さい。

●トップ5
1位 医者、看護師 86%
2位 清掃業 78%
3位 ゴミ収集業 77%
4位 露天商(屋台) 76%
5位 デリバリー業 70%

●不要不急トップ5
1位 アーティスト 71%
2位 テレマーケター 69%
3位 ソーシャルメディアマネージャー、PR専門家 61%
4位 コンサルタント業 55%
5位 人材マネジメント業 43%

回答にはいくつでもチェックが付けられる方式。シンガポールには私は行ったことがありませんけれど、ホーカーHawkerと呼ばれる屋台村が点在していて有名なんだそうで、それで4位に入っているんでしょう。

調査結果全てをわかりやすく画像にしたのが以下:
https://www.straitstimes.com/sites/default/files/articles/2020/06/14/online-200614_survey.jpg

続きを読んでいきますと、ゴミ収集業や建設業にはつきたくないと思う人がトップでそれぞれ57%と44%と非常に高い確率。「給料が3倍になったらやるか」の質問にYESは49%、賃金が高くても二の足を踏む人がほぼ半数という結果。つまり「自分はやりたくないけど」と多くの人が思っているということですよね。職業に貴賎なしとは言いますが、本音では・・・・ということか。

参考までに、これらの職業にどれほど多くの賃金を払うべきかという質問に対しては「10%ぐらい多く」という回答が一位で、そうかなるほど・・・。

で、アーティストだ。

アーティストが不要不急の職業第1位という残念な結果についてはあちこちから、調査方法が悪い、といった批判の声があがっているそうです。こうデカデカと出れば反発したくなる気持ちもわかる。でもまあ現実には世界的レベルで生活とか経済とかが脅かされていて、当然命も脅かされているわけですし、コンサートもまだまだまともに戻る気配がないので、一般的な意識として後ろの方になるっていうのは、そうなのかもしれません。

つまり、生活の糧を得るための職業としてどうしてもいまは低い位置に来てしまうであろうことはイメージとして理解できます、ということです。イメージとしてね。この調査を間違って読まないようにしなければならないのですが、アートは全然必要ないのではなく、どちらかと言えば「いまこの瞬間は無理だよね」、ぐらいの意味なのかなと思いますよ。こんな結果だとは言え多くの皆さんが自宅では映画や小説や音楽を楽しんでいるはずですし、これを見て、アーティストはやっぱいらないんだっていうのは間違い。

そもそもこの質問は、清掃業やゴミ収集業などの仕事がいかに重要かということにスポットライト当てることが目的だったそうです。エッセンシャル・ワーカーという言葉が急速に使われ浸透してきていますが、「社会生活を送る上で必要不可欠な仕事をしている人たち」。

いずれにせよ、いまアーティストがビリという結果が出ているということには多かれ少なかれ意識をちゃんと持っておく必要があるのかな、とは思いますよね。被害者意識とか、ねじれた自己肯定感とかではなく、ね。

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