1679年製のストラド「ヘリエ」が7月オークションへ

昨日に引き続き楽器のオークションのお話です。

アントニオ・ストラディヴァリの生年をご存知ですか。覚えているっていう方がいたら相当なヴァイオリンのマニアかなと思います。私もぼんやりとこのへん、ぐらいにしか分かっていませんでした。しかし今日、はっきりと覚えたと宣告したい。1644年でござんす。相当お古いですなあ。でもアマティの方が年上ですからなあ。1679年製のストラドというと、まだ35歳ぐらいなので、おわかいころの作品でありますなあ。

https://www.thestrad.com/news/stradivaris-c1679-hellier-violin-to-be-sold-at-auction/14997.article

その名もストラドというイギリスの弦楽雑誌によりますと(↑)、このHellierヘリエと名付けられた楽器はその名の通りサー・サミュエル・ヘリエさんというイギリス人に1734年に40ポンド(現代の日本円で130万円ぐらい)で売却され、その後いろいろな人の手にわたるという数奇な運命をたどってまいりました。アクセルロッドという名前の熱帯魚の本で大金持ちになった人が所有していたこともあります。この方は脱税で逮捕されたこともあるようで、なかなか香ばしい。詳しくはWikiへどうぞ。

このヴァイオリンはストラドとしてはとても珍しく象嵌細工が施されています。つまり楽器の表面に美しい模様があります。定期的に演奏されてきたわけではなく、どちらかというとコレクターのコレクションとして保管されてきたという感じ。もしかするとそんなに音がよくないのかもしれないし、そうでもないのかもしれない(どっちや)。実物の音源ないかと探してみましたけど、レプリカの音源はいっぱいあるけど本物のは見つからず、やっぱりあまり演奏されてないんだ、もしかしたら音があまり(自粛)。

もっとこの楽器のお写真を見たい方は以下ページへどうぞ:
https://tarisio.com/cozio-archive/property/?ID=40237

このたびロンドンのクリスティーズにて競売に掛けられることとなりました。7月7日だそうです。七夕の日です。織姫や彦星が!!!

https://www.christies.com/about-us/press-archive/details?PressReleaseID=10540&lid=1

貴重な楽器がコレクターの手に渡ってしまって演奏されないというのはあまりにももったいない。楽器は演奏されてなんぼ。定期的に演奏されるような形のオークション結果となるといいですね。

なお、予想落札価格は600-900万ポンド(10-15億円ぐらい)だそうです。ついでに書きますとこれまでのストラドの史上最高落札価格は2011年の980万ポンド(1721年製レディ・ブラント、16.5億円ぐらい)だそうです。

さすがに最高価格にはならないだろうという予想。しかし予想は時として大きく覆ることもある・・・・。ゴクリ・・・・。

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