ウィーン・フィルのオーケストラ・アカデミー、2021-23の受講生12名を発表

若手発掘というのはどこの世界でも非常に重要で、若手が育たなければ衰退あるのみ。聴衆も若い人がどんどん来なければ衰退あるのみ。

ともかく若い人を集めてくる=若い人にとって魅力ある職場を作り上げていくことはこの業界にいる人達に与えられた至上命題の一つであると言って過言ではないというか、最も重要な課題だと感じております。

ベルリン・フィルにはカラヤン・アカデミーというのが昔から(1972年から)あって、つまり若手育成事業です。そこからバンスカ素晴らしい演奏家たちが育っていっている。ベルリン・フィルに入団する道が開かれているのみならず、それはかなわなかったとしても世界各地でご活躍ヒャッハー!ということになっておりますが、ウィーン・フィルがオーケスト・ラアカデミーをやっているなんて。日々いい加減な生活を送っている私は知りませんでしたわ。うかつやったわ。すまんの。

あわてて調べたところ、2019-21年が第一期生だったということらしいんで、わたしは「この情報戦にそれほど乗り遅れたというわけではないな、ふふん」と鼻を鳴らしたのだ(遅いわ)。ともかく2021-23の第二期生12名が発表されたということなんで、合格された若い人たちぜひ頑張ってほしい。

https://www.wienerphilharmoniker.at/ja/orchesterakademie/jahrgang/2021-2023

ウィーン・フィルは特に閉鎖的な、保守的な楽団だと言われますが、ウィーンの伝統を守る、という強い意志と楽団のレベルを維持する、の両方を実現するのはなかなか難しいことでありましょう。女性団員の割合もじわじわと増えておりますし、人種の壁もじわじわと取り払われていくのでありましょう。

今後の応募を考える人達のために書いておくと、資格をもつのは18歳-28歳までで、教育プログラムはすべて無料のみならず、毎月1000ユーロの奨学金、住宅手当200ユーロ、公共交通機関の年間パスが支給される。もしもウィーン・フィルのコンサートにエキストラで参加した場合はギャラも支払われる(おそらく旅費も出るはず)、という好条件。これを狙わずしてどこを狙う。

日本の音楽教育はソリスト嗜好がまだ強いのかもしれませんが、、オーケストラ奏者を目指すという素晴らしいキャリアにももっと目を向けてほしい。結果的ウィーン・フィルに入れなかったとしても「ウィーン・フィルのアカデミーに居た」という経歴を作ることができればそれは「GAFAで働いてました」に近いインパクトはあると思いますよ実際。

なぜかこのアカデミー紹介のページには日本語もあるんですけど(そもそもウィーン・フィルのサイトはドイツ語と英語と日本語があるのですが、日本語には完璧に対応しているというわけではない)、残念ながら1期生にも2期生にも日本人はいません。アジア系と言う意味では1期生に韓国人女性が2名(女性はこの2名だけ)、そしてこの2期生に日系アメリカ人が1名。2期生の女性は4名。

応募の詳細、次回は変わるかも知れませんが、このあたりのページを読んで下調べしててみてくださいね↓
https://www.wienerphilharmoniker.at/ja/orchestra-academy/applications

合格を目指して頑張れ!!あと英語とドイツ語は必ず勉強しておくこと。Bien sûr!(それフランス語や)

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