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カーネギーホールの入場にはワクチン接種が「必須」

ロサンゼルスでは再び屋内でのマスク着用が義務になったり、英国では一日あたりの新規感染者数がまた5万人を突破したり、なかなか、と思わせられるニュースもいろいろありますけれど、世の中が安定することをただ願うのみです。

https://www.latimes.com/california/story/2021-07-15/l-a-county-will-require-masks-indoors-amid-covid-19-surge

https://www.bbc.com/news/uk-57867990

カーネギーホールはじめアメリカの各地の劇場は秋から再開が予定されております。無事に滑り出し、安全が維持されること、そして人々の購買意欲が回復していくことを願っております。

で、カーネギーホールは、すべての来館者に対して、つまりホール内で働く人々、演奏家、そして聴衆にも、ワクチン接種が義務となったそうです。

https://operawire.com/carnegie-hall-to-require-proof-of-vaccination/

これが出来るのもアメリカのワクチン接種率が高いから、ということもありますでしょう。しかし、安全のため出来ることをやっている、しかもなんとなく「やってる感」の演出ではなく、目にはっきり見える形でやっている、というのが明快でいい感じ。

実はこの制限はカーネギーホールだけでなく、メトロポリタン歌劇場やその他の劇場でも実施されることになっておりますし、ドイツはじめヨーロッパの劇場や音楽祭でも求められています。あちこちの劇場のサイトを見ていきますと、ワクチンしてね、じゃないと入場できない、っていう文章によく行き当たります。

より正確には

ワクチン接種
PCR検査陰性
コロナに感染し回復

いずれか一つ以上を満たしている必要があります。

さらに細かく言うとコロナから回復して2週間が経過している、ワクチン接種についても2回目から2週間以上が経過している、1回目から4週間が経っている、もしくは48時間以内のPCR検査で陰性のうちのいずれか、というような感じのルールがあって、劇場によってこまかい部分でルールが違ったりするかもしれないので、サイトなどでの確認が必要です。

で、日本の場合はどうでしょう。「ワクチン接種必須」とする主催者やホールは今のところほぼないか、ゼロでしょう。では今後そういうルールを制定するところがあるだろうか?

このままズルズルっと進んでいくような気もいたしますね。そもそもが日本人は欧米人のように大声でワーワー会話するような人種ではないので、クラシック音楽のコンサートに関してはワクチン接種義務の制限を課さなくともなんとかなるかもしれない。逆に制限を課すことでチケットの売れ行きに大きな影響を及ぼすことも考えられます。ただでさえ券売が低迷しがちなので、なかなか悩ましいところ(反対に安心感が広がって来場者数が増えることも考えられるのですが)。

日本の劇場で運用される可能性があるとしたら「ホールのバーでアルコールを購入する場合のみ、ワクチン接種証明を提示」でしょうかね。