ただいま絶賛開催中!ワーグナーの聖地バイロイトにおけるワーグナー祭り「バイロイト音楽祭」ですが、国際ワーグナー協会の会長ライナー・フィネスケ氏が北バイエルン新聞(Nordbayerischer Kurier)語ったところによりますと、来年も客席数は制限されて販売されるだろうとのことだそうであります。全席販売は再来年以降では、と。
https://operawire.com/bayreuth-festival-not-expected-to-sell-out-until-2023/
いやいやいや、まだ今年の音楽祭が開催中で、しかも折り返し地点にも到達してないのにそんなこと言っちゃっていいのか。早すぎないか。ワーグナー協会の会長がバイロイト音楽祭にどれだけ発言権をお持ちなんかということについては、すいませんわからないんですが、なかなか前のめりな発言のようにも思える。
安全面や観客の心理的要素を考慮するとそうするのがいいのかも、とは思ったりもするものの、思うのとそれを実際に行動にうつせるかどうかは別。客席数が減ると収入に直撃しますので、強い経済的バックグラウンドがなければできない。バイロイトはこのご時世でも1ヶ月分のチケットが瞬殺で蒸発しました。そのような世界でも屈指の音楽祭だからこそ出来るのでありましょう(減収分はどっかから調達が可能、もしくは自前でなんとかなるってこと)。
だとすればなんともうらやましいことであります。
ちなみにバイロイト音楽祭は去年は中止、そして今年は約50%の900席程度に減らしての開催。ちなみにですが合唱団はリハ室からリモートでの参加となっていて、舞台上にいる合唱団は口パクで指揮者はモニター越しにキューを出す。合唱団の声はスピーカーで劇場に流される(指揮者のオクサナ・リニヴと直接話をしたワンおばちゃんからの情報)。