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指揮者ウラディーミル・ユロフスキが英ロイヤル・フィルハーモニック協会「ゴールドメダル」を受賞

ロイヤル・フィルハーモニー協会ってなんなん?と思いませんか。こういうなんか普遍的っぽい名前がついた団体って、ついつい怪しく感じてしまうのは私の心が真っ直ぐではないからでしょうか。1813年に設立されたすごい由緒正しい団体なんですけど、ロンドンにはプロフェッショナル・コンサートという団体も昔あったんですが、かっこいいネーミングだなと思いつつ同時に、それでええのかともちらと思ってしまう。

で、ロイヤル・フィルハーモニー協会のゴールドメダルを指揮者ウラディーミル・ユロフスキ(49)が受賞しました。

https://operawire.com/vladimir-jurowski-receives-royal-philharmonic-society-gold-medal/

ベートーヴェンをあしらった金ピカのメダル、実際の重量はそれほどでもないかもしれないが、その重みは果てしなく、地球全体、あるいは宇宙全体の質量を合わせたものよりもさらに重いと言って良い(言い過ぎ)。メダルを授与してるんはジョン・ギルフーリー、協会の現会長。ウィグモアホールのおっちゃんやと言ったほうが「なるほど」と合点していただけるかも。

ユロフスキはグラインドボーンの音楽監督をやってたり(2001-2013)、バイエルン国立歌劇場の音楽監督を始めたり(2021- )、祖国ロシアではロシア国立交響楽団の芸術監督をつとめていたり(2011- )するんですが、日本においてはそこまで認知度が高くないのでは?というとご本人やファンの方々に失礼でしょうか。

この栄誉ある賞を受賞したことでもう少し広く知られることとなりましょう!・・・ってこの賞がいったい何なのか皆目見当がつかないという方のため軽くご説明をいたしますと、めちゃくちゃ高名な人らが受賞しているすげー賞です。終わり。

なんやそれ具体的にイメージが出来んわとおっしゃる?ではもう少し書きましょう。この賞の歴代の受賞者にはグノー、ヨアヒム、ビューロー、ブラームス、パデレフスキ、イザイ、クライスラー、ラフマニノフ、シベリウス、R.シュトラウス、バルビローリ、ストラビンスキー、メニューイン、ショスタコーヴィチ、ホロヴィッツ、メシアン、アバド、リゲティ、ウチダ、アルゲリッチ、パッパーノらが含まれる。全受賞者リストは公式で確認してください。

https://royalphilharmonicsociety.org.uk/awards/gold-medal/gold-medal-recipients-since-1870

ほら。錚々たるっていうかオールスターなメンツでしょう?さすがベートーヴェンにロンドン来てやと言ってみたり新曲を依頼したりした団体だけはあるわ(そしてそれが第九となって実を結ぶ)

なお内田光子様がすでに2012年に受賞しているのを今知って私は驚いている。さすが世界の内田様ですよ。