すごいわ。万里の長城にフルコンサートグランドピアノ(スタインウェイ)を持ち込んでピアノを演奏しちゃうっていう企画。場所が場所だけに客席がもし準備されていたとしても数は限定されるでしょうし。ラン・ランの出演料とピアノ運搬費で相当行きますなあこれ(夢のないことを言うやつ)。
ラン・ランが投稿している動画は2つあって、1つが昨年リリースしたCD、ゴルドベルク変奏曲から。これ、ベストセラーアルバムなんだそうです。
もう一つは即興っぽいけど、出だしのメロディーは《トゥーランドット》のフレーズだね。
言ってみたら日本人が町家で《蝶々夫人》のフレーズを演奏するようなもんですかね。いや、町家だとスケールが小さいか。富士山頂とかのほうがいいかナ?(発想が昭和)
しかしラン・ランが英語で喋っているのはいいんだろうか。そこは中国なんで中国語で話して英語字幕とかでもよかったのでは。いや、世界向けに英語バージョンも作ってそれを流したのかもしれないっていうか多分そうだろう。
映像に「北京音楽角」(北京音乐角)って言う文字が見えたんで、検索をしてみましたところ、どうやらこれはなかなか大きめの音楽イベントのようであります。このラン・ランの演奏に続き今月から100以上のコンサートに100人以上の人々の参加(聴衆?)が予想されている。また中国の技術のショーケースも兼ねていて、VRや電子音楽とかそういう最先端のテクノロジーが発表されるのだとか。Beijing Music Corner。新闻发布会という文字もあるから、これは記者会見だったんですね。
http://www.chinanews.com/sh/2021/09-05/9558537.shtml
なるほど、「角」は中国語でもコーナーなんだっていうことを今日は学んだ。・・・ってことはドビュッシーの子供の領分(Children’s corner)は子供角なのかと想像をつけたけど違いました。「兒童天地」って書くらしい。
脱線しました。ラン・ランのコメントもありまして「7歳の時に初めて北京と万里の長城を訪れて、感動した。2時間ほど遊び回ったあと父にピアノの練習に戻された。自分が子供だったころ写真を撮った場所にピアノを置くことになるとは思ってもみなかった」だそうです。
しかしやることが豪快っすね。動画でも最後にしっかり「北京おいでよ!」と嫌味なくさらっと宣伝もしていて、素晴らしい。
やっぱスターですなあこの人は。