ビル・フォンタナをご存知ですか。現代アートに強い関心をお持ちの方はビクッと反応するのかもしれない。しかし、こちら方面の感度が大学を卒業した頃より今に至るまでずっと低空飛行なままの私は「ほーそういう方がおられるんですね」という生ぬるい感想を持つよりなかったのであります。初台にあるNTTのICCに最後に行ったのはいつのことだったか。
サウンドアート、サウンドスケープ。音の実験。そういう感じ?
世の中にあふれている音を、意外な方法で切り取って音にするというようなことを長年続けてきた、んだと思います。すいません一夜漬けどころか10分間でわかったことを書いておりますので、なんかいろいろ間違っとるぞとかいうことでしたらお許しください。
どういう感じなのか全然わからないと言う人はビル・フォンタナの作品、実際の音を聞いてみるといいと思います。下のURLに行って、鐘の画像をクリックすると音が出まっせ。
https://resoundings.org/Pages/Silent_Echoes.html
これ、京都のお寺の鐘の音らしいんですが、鐘がゴーンとなっているときではなくて、いわゆる無音の状態のときの音(と周囲の音)。鐘は常に振動していて音を発している、それを人間の耳でも聞こえるように調整(彫刻)したもの、とかそういう感じだそうです。これは・・・じつに・・・おもろい!!
おそらくそれと同じ手法を用いて、パリの、例のノートルダム大聖堂にぶら下がっている1686年鋳造、なんとルイ14世の時につくられたという「エマニュエル」という名前のついた鐘の音を記録して公表しようという試みであります。いままさに収録中?かなんかみたいですね。おもろいおもろいおもろい!!
そのプロジェクトについて紹介している記事がこれ↓ビル・フォンタナ先生めっちゃ笑顔や!楽しそうや!!
Two years after a fire destroyed the roof and spire of Notre Dame in Paris, largely silencing the once active cathedral, a contemporary art project could help the historic site regain its voice as part of its reconstruction
— The Art Newspaper (@TheArtNewspaper) September 3, 2021
https://t.co/eCCmRJV2de
実際のテスト録音を聞いてみてよすごいおもろいから↓
Emmanuel.mp4 from Bill Fontana on Vimeo.
ノートルダム大聖堂には鐘が10あるが、フランス革命の時に銃を作るため溶かされちゃったテヘ!につき、当時の鐘で残っているのはこれだけなんですってよ。うおー、おもろい。さらにこういうページ(日本語)も見つけたので、ノートルダム大聖堂の鐘について興味あるかたは読んできて。全部の鐘にそれぞれ名前がついているなんて、今日の今日までしらんかったわ。無知でごめん。
ふと思ったのだが、ランスの大聖堂の鐘にも名前がついているのかしら。どうだろうどうかしら。・・・名前がついていたとして、モエシャンドンとかヴーヴ・クリコ、とかだったらがっかりするだろうし、反対にレオナールっていう名前の鐘があったら日本人なら大興奮することは間違いない!!意味不明でごめん。