Blog

ニューヨーク・フィルの次期音楽監督は誰の手に?

アメリカのオーケストラにはビッグ5という言い方があって、ニューヨーク・フィル、ボストン響、シカゴ響、フィラデルフィア管、クリーヴランド管。これらのオーケストラがメジャーリーグの頂点的な意味合いを持ちます。いや、持ったわけです。今でもそうなんか!と言われたらすいません、知らないんですが、そう大きく変わってもいないのではありますまいか。

しかしこのビッグ5においてかつて、女性指揮者が音楽監督となったことはいまのところ、ない!創立1842年の老舗ニューヨーク・フィルだって、ない。が今後はわからない。その可能性の最先端にいるのではと取沙汰されるのが……越後製菓!!ではなくて、スザンナ・マルッキだ!!ほんまか!!これ読んで!!

https://www.billboard.com/music/music-news/susanna-malkki-potential-first-woman-music-director-ny-philharmonic-1235018054/

いやしかし音楽監督を選ぶっていうプロセスは内部の人たちの頭のなかを覗いてみないことにはわからんのですよね。外野がワイワイ言ったところで中の人たちにはそのつもりはまったくないかもしれない。超意外な名前が結果発表で飛び出すこともあるんで、それがまたおもしろかったりもするんで。

でもストーブリーグっていうのでしょうか、なんだのかんだの言うのは、それはそれで楽しいものでございましょう。マツケンサンバだってみんながオリンピックパラリンピックで観たい観たいと騒いだから、たぶんあれ、紅白歌合戦に呼ばれたんだと思いますよ。そういう要素もあったりしますよね。だからみんなでワイワイ、マルッキマルッキ!キートス!!!っって叫んでいるうちに、なんとなくマルッキに、みたいな気持ちに傾くかもしれない(そんなノリでええんか)キートス!!

なおマルッキという人の経歴についておさらいをしますと

1995-98年: エーテボリ交響楽団の首席チェリスト
2006-13年: アンサンブル・アンテルコンタンポラン音楽監督
2016-23年: ヘルシンキ・フィル首席指揮者
2017年- : ロサンゼルス・フィル首席客演指揮者

ニューヨーク・フィルには2015年にデビューしているし、つい先週も振ったばかり。メトロポリタン歌劇場にも出てるんで、ニューヨークに縁のある指揮者と言えましょう。ワーグナーの指輪も指揮してみたいんだとか。指輪を全部指揮した女性指揮者って誰ですか(シモーネ・ヤング)。

とはいえツヴェーデンが退任するのは2024年のことなので、まだまだ時間はある。もっともっと、この人どうや、あの人どうや、ぎやかな話題が継続するのでございましょう。難しい時代ではございますが、楽しみがあってもいいよね。

ああ、ああ、みなさんも楽しんでください。