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リン・ハレルが最後に使っていた楽器、若者に2年間貸与へ

アメリカを代表するチェロ奏者、リン・ハレルが亡くなって2年近くが経たんとしております。このブログでも訃報をお伝えしましたが、もうそんなに前なのかと、時の飛ぶ早さを痛感しております。いやー、飛んでる飛んでる。本当に。

https://mcsya.org/obituary-lynn-harrell/

リン・ハレル財団(https://www.lynnharrellfoundation.org/)というのがいつの間にか出来ていて、それは若い才能あるチェリストをサポートする、という団体のようで、その一環として、リン・ハレルが最後に使用していた楽器を才能ある若者のために2年間貸与する、なんとなれば1年延長もあり、という内容のプログラムを実施するそうです。

https://www.lynnharrellfoundation.org/harrell-dungey-cello-loan-competition

日本語のWikipediaを見ますとリン・ハレルはジャクリーヌ・デュ・プレが使っていたストラドを使用していた、というような書き方がされていて、いや、実際そうだったみたいですが、そのストラドは2006年に手放しており(ここをご覧ください)、2008年からはクリストファー・ダンジーという製作者による新作チェロを使用していたということでございます。

たまたまクリストファー・ダンジーの楽器を試したリン・ハレルがそれを気に入り、モンタニャーナ(有名な昔の楽器製作者の名前)のコピーを作ってくれないかと後から依頼をしてきた、ということだそうです。2008年の2月に完成したその楽器をリン・ハレルが試し弾きし「これはモンスターだ」と絶賛。以来、コンサートで演奏した唯一の楽器となった。ということだそうです。

すごい話ではないか。

その楽器をですね、借りることができる、ということなので「お金はないが楽器はほしい」そういう若いチェリストはぜひ上記サイトへ行って、募集要項を眺めるといいと思いますよ。この審査への参加費はたったの50ドル。しかも、条件を満たす人はさらに30ドル割引の20ドルだけでOKという話。これはチャンスだ!!日本の若者に足りないのは野心だ!奮い立たせろ野心!!どちらかというとアメリカの若者向けのような気もするが、はっきりとそう書かれているわけでもない。

失敗しても失うものはない!今すぐチャレンジ!!ゴーゴーゴーだ!!