君はデンマーク最高の音楽賞、レオニー・ソニング音楽賞を知っているのか?
いや、知らん。
終わり。
終わってしまった。終わってしまってはしょうがないな。じゃあウノでやろうか。
それにしてもレオニー・ソニング音楽賞と言う賞が存在しているなんて全然知りませんでした。
こういう賞ってものすごく大事だなと思うんです。なんとなれば音楽って美術と違って一回の演奏で得られるお金ってものすごく少ないから。最高の現代美術とか億単位のお金でやりとりされますやんか。それに対して音楽家の収入ってせいぜい数十万から数百万。最高でも1000万円とか、どんなに高い音楽家(クラシックに限定しています)でも1公演につき最高にもらえたとして2~3千万円ぐらいだと思うんですよ。
これはとても残念なことだなと私は思っていて、メジャーリーガーみたいに年俸40億円とかそれぐらい稼ぐ音楽家がゴロゴロいてほしいなと思うんですけれど、それは会場の制限があって(客席数)、あと単純に人気がないこともあって、値段はあがらないわけですよ。
そこで、こういう音楽賞が生きてくるというわけです(適当に書いていますが、あながち間違いでもないと思う)。
このデンマーク最高の音楽賞レオニー・ソニング賞の賞金は100万デンマーククローネ(1737万円ぐらい)だそうで、なかなか高額ですばらしい。そして今年の受賞者はピアニストのピエール・ローラン・エマール(64歳)に決まったそうです。おめでとうおめでとうおめでとう!も一つおまけに、おめでっとう!!
全く知らんかったんですけど、この賞は1959年から続いていて、最初の受賞者はなんと・・・だれだと思います?ストラヴィンスキーなんすよ。うん、すげー。全員のリストはここにあるので眺めてきて下さい。錚々たる名前が並んでいるわ。
コンサートではあまり稼げない、そして美術みたいに稼げるわけではない、そういう状況だとタレントも育ちません。「稼げないならやらない、やらせない」そういうことになるわけです。なので、こういういわゆるパトロネージュっての?それがとても重要になる。世界のパトロンの皆様におかれましては、もっとガンガン音楽賞を作ってですね、しかも100万クローネとかケチくさいことを言わず(失礼)、1000万クローネ、1億クローネとか毎年拠出して、音楽家の活動のモチベーションを作って欲しいと心より願うものであります。
なおレオニー・ソニング賞には若者のための賞もあるようですが、こちらは北欧の音楽家限定ということなので、日本人は残念ながら該当しない。
メインの賞なら世界中の人にチャンスがあるわけだ。そして去年の受賞者はついにアジアから初!チン・ウンスク!(韓国)。さあ日本人で初めて、デンマーク最高の賞を受賞するのはだれだ!!!
「わたしだ」(皆様の心の中の声を代弁いたしました)。