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サングラスでリストを

ニューヨーク・フィルはツヴェーデンの辞任予告を受けて次期音楽監督は誰になるのかという噂が飛び交っている。まだまだ先の話なので、誰にでもその可能性はあると思っておいたほうがいいのですが、ニューヨーク・タイムズ紙だってその好奇心を押さえられないらしく、ヤクブ・フルシャが登壇した先日の公演のあとさっそく、候補者の一人みたいな書き方の記事を出していて微笑ましい限りでございます。まあまあ、あわてんと落ち着きなはれ。おきばりやす。

さて、そんなこたあどうだっていいんだよ(よくないけど)。

ユジャ・ワンがこのコンサートでサングラスをかけて演奏したというではないか。驚きだ。しかもその理由が、医者の指示、とあるので穏やかではない。なにか目の病気にかかわる事象であろうか。最近レーシック手術でも受けたんけ。レーシックを受けると街灯とかが眩しくてしょうがなくなるようなこともあるといいますが。

https://www.nytimes.com/2022/02/13/arts/music/new-york-philharmonic-yuja-wang-review.html

ニューヨーク・タイムズ紙の記事中にバッチリと黄色いドレス+分厚い白い縁のサングラスをかけてリストの変ホ長調を演奏している姿が収められている。おおなんてこった。鳴り響けトライアングル、反射せよオッキャーリ・ダ・ソーレ(※)!!

※イタリア語でサングラスの意。イタリア語にした意味は特にないので要注意。

本人のFacebookにもサングラスでカーテンコールしている姿が一瞬だけ。でも紫のドレスよりも黄色のドレスの方が個人的にはいいと思ったな。

サングラスをかけてピアノを弾くだなんて、スティービー・ワンダー以降見たことがない。しかもクラシック音楽の演奏家がサングラスだなんて、医者の指示とは言え最高じゃないっすか。口笛がひゅーひゅー飛んだのに違いない。ユジャ・ワンならやらかしてくれる。リストだって現役時代は手袋をして出てきてそれを放り投げるだの、演奏中に髪を振り乱しただの、話題性抜群、ルックス抜群の異端児だったわけなんで、んまあ、サングラスだなんて、と反応するのは大間違い。あんたコンサバやぞ。

異様に小さいドレス、異様に高いピンヒール、そして次は異様に分厚いサングラス。さて次は何で我々を驚かせてくれるかな?

日本の演奏家でこんなにぶっとんだ格好をして、しかも受け入れられる演奏家っているかな?いないよね。

いや、、、、いる。いた。それは・・・・「キーボーズ」(Google画像検索)。

斎藤さんも普段からサングラスみたいなメガネをおかけになっていました。ユジャ・ワンに真似されるなんて本当に斎藤さんは世界レベルのファッションアイコンだったのだ。