フェイスシールドが合唱においてはあまり効果がなさそうだということは以下の通り以前にご紹介をさせていただきましたが、
フェイスシールドの効果について新しい記事がBBCから出ました。8月7日付けです。
先日のバイエルン放送による研究に加え、他の研究、事例等もあわせて報告されている。まだまだ研究は続いているそうですが、明らかになっていることを公表していこうということだそうです。
記事を以下、簡単にまとめましたのでご覧ください。原文はもっといろいろ書いてありますので、ご興味のある方はこのURLからどうぞ。
Why a face shield alone may not protect you from coronavirus
フェイスシールドだけではコロナウィルスを防げない理由
https://www.bbc.com/future/article/20200806-are-face-shields-effective-against-covid-19
●大きな咳の飛沫はフェイスシールドにより96%遮断される。しかし、3.4マイクロメートル以下の小さな飛沫は68%の遮断にとどまる。この小さな飛沫は数分から数時間、空中を浮遊したままになることがある(換気のいい部屋だとその時間はもっと短くなる)。
●ウイルスを含んだエアロゾルが部屋の中を漂っていると、フェイスシールドの側面から簡単に侵入してくる。咳が出てから30分でエアロゾルは部屋中に分散することが確認されている(←これは換気のない部屋の場合っすかね?あと部屋のサイズも書いてないけど)。この時フェイスシールドの効果はわずか23%の遮断にとどまる。
●フェイスシールドの効果とは何か。目の前で咳をされることから直接的な飛沫を浴びることを遮断することである。しかし咳の発生源がわずか数十センチ、上下もしくは左右にずれただけでその効果は半減する。(45%しか遮断できなかった。イスラエルの研究者たちによる報告。※マネキンを使用)
●そのほかフェイスシールドの利点は、(マスクでは保護できない)目を保護することが可能。人が顔を触ることを避けることが出来る。また手についたウィルスを顔につけるリスクも低減される。あと、呼吸しやすい。メガネが曇りにくい。
●フェイスシールドを着用している人が出すエアロゾルはどうなるか。「ほとんどのエアロゾルはフェイスシールドの側面を回りこみ、何もつけていない場合とほぼ同じ距離に到達する」。
↑大きな飛沫はともかく、目に見えない飛沫についてはほぼ全く効果なしということで。
●アメリカCDC(疾病対策予防センター)はマスクの代わりにフェイスシールドを使用することを推奨していない。
●スイスのホテルでクラスターが発生したが、感染者全員がフェイスシールドを使用していたことから、スイスの保健当局はマスクの代わりにフェイスシールドを使用しないよう警告している。
↑これ要注目ちゃいますか。マスクをしていた従業員と、フェイスシールドをしていた従業員がいて、マスクしてた人たちはだれも感染していなかったそうです。たまたまかもしれませんけどね。
このニュースに関してはこのへんに詳細があります↓
●ほとんどの研究者たちはフェイスシールドを効果的に用いる方法は、マスクを併用することだと認めている。
以上です。
マスク、しましょう。