ロンドンのウィグモアホール、このブログでも何度も出てくる名前です。ご存知ではないという方がおられましたら、今すぐに、躊躇なく、憶えてください。ロンドンにある室内楽やリサイタルの殿堂です。どうしても覚えられないって?しょうがないな、あそこですよ、かつてのベヒシュタインホールだったとこですよ。ああ、あそこか!わかるわかる(そんなやつぁいねえよ)。
ウィグモアホールは今年秋からの公演再開を既に発表していましたが、
このたびその全容が発表されました。80って言ってたのから20公演増えて合計100公演に。全予定公演リストを見たい方は以下からご覧ください。まだ内容が決まってない人もいますけれどとりあえず出演者ね。一番最初がゲアハーハーで、しんがりがキーンリーサイドです。はじめにバリトンがあった。そして最後もバリトンであった。
https://wigmore-hall.org.uk/whats-on/new-autumn-series
このページにもいろいろと書いてある。
https://wigmore-hall.org.uk/news/john-gilhooly-confirms-new-autumn-series
最初は聴衆の数は定員の10%(56人)ではじめ、途中から20%(112人)にするつもりだそうですが、もしも状況が悪化した場合は無観客もありうる。その場合はライブストリーミングのみとなるが、公演は実施する。これは3月よりコンサート活動がなくなってしまっているアーティストのため。
音楽は聴衆がいてこそ、ではありますが、演奏する人がいてこそでもあります。アーティストは人前で演奏していないと勘は鈍るし、懐が寂しくなる。「アーティストに全額のギャラを支払う」ことを決意してこのシリーズを進めていく、と。しかし「幻想を持ってはいけない」とも書かれています。これは今回のシリーズでは多額の寄付でアーティストのギャラ全額が保証されたが、今後はどうなるかわからない、ということでしょう。
アーティスト側にはこれが続くと思うなよ、と牽制しつつ、支持者の皆様には継続的な寄付をお願いします、と暗に呼びかけているのだ。
おっしゃ、おっちゃんも一口乗ったるわ!100億ポンドポイーッ、まいどありーーーっ!!!
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「ホールは基本的に休み無しで開ける予定だが、冬の間に状況が悪くなったら、11月は月曜だけ、12月は火曜だけになる可能性がある」、「旅行の不確実性、ロックダウン、隔離などでスケジュール変更もありうる」ともはっきり書いてあって、いわゆるプランBを最初から提示している点も、わかりやすくていいでしょうか。
プランBを予め見せると「お客様のモチベーションが下がる(購買意欲が下がる)」、「不安感を煽る」という意見もあるでしょうけれど、個人的にはこのウィグモアホール方式は好きかな。