ボストン交響楽団が、事務局員50名解雇すると予告しました。レイオフおよびファーロウ。BSO Press Releasesのページ(以下URL)の8月21日のところにそのリリースがあります。
https://www.bso.org/brands/bso/press/bso-press-releases.aspx
50人も解雇するってどういうことかと思いますけれど、そもそも事務局に180人いるんだそうです。180人が多いのか少ないのかよくわからない?日本のオーケストラで働く方々の人数と比較しますと、控えめに表現して「爆発的な多さ」「目眩のする人数」とかいうことになろうかと思います。
日本では、半分の90人はおろか、3分の1に届くところもないんじゃないでしょうか。日本で50人解雇したら人員がマイナスになるかなと思いますけれど。ねえマイナスってどういうこと?虚数なの?iなの?なんなの?(数に弱すぎるやつ)いやさすがにオーケストラのメンバーやバイトやらも含むのでは?って思うかも知れませんがちゃんと「フルタイムの事務局員」と書いてあります。180人もいるのか!!うげえっ!!
ちなみにボストン交響楽団はシンフォニーホールの施設運営とか、ボストン・ポップスとか、タングルウッド音楽祭の運営にも関わっていますから、そこに関わる人達もいそうですねと思ってボストン交響楽団のウェブサイトを探してみましたら、ありました。スタッフのページが。ここ。
https://www.bso.org/brands/bso/about-us/staff-administration.aspx
まさか全員の名前がウェブサイトにあるとは思わなかったけど、全員載ってるっぽい。ちゃんと数えるのが面倒だったんでエクセルに突っ込んでみましたけどアレれ?178名かな?貼り付け間違えたかな?・・・細かいことは置いておきましょう。予想通りホール運営とか音楽祭関係の人もいましたが、それほどではない。いやなんにせよ、ともかく数が多いんですよ。
アメリカでも最も有名なオーケストラの一つだし、お金が大量に動いているんですね、うらやましいですね、働き方改革っていう言葉もきっと不要なぐらい有給やら育休やらもしっかりもらえて、スンバラな職場なんでしょうかね。
・・・・っていうのはこれまでの話で、いまはもうコンサートもなにもないからズタボロよ。3月以降11月末まででおよそ3500万ドル(37億円ぐらい)の減収って書いてあるから控えめに言って「悲惨」「レ・ミゼラブル」。50人解雇ももはやどうにもしようがないのでしょう。上のリストの中から50人の名前が、近々消えことになるのです。
アメリカは日本よりずっと簡単に解雇するし就職も比較的容易に出来るらしいのですが、そうは言っても職を失うのは辛い。さらには、この12月にかけてさらに8人の解雇をせざるを得ないとも書かれておりました。
日本はピークアウトしたという話も出てきてはおりますけれど、まだまだ安心は出来ず、満席のコンサートもあまりないと聞いています。半分にして満席に届かないと言う現実はけっこう厳しい。
アメリカの場合はさらに時間がかかりそうだけに、見通しは暗い。