バレンボイムは昨年からベルリンのブーレーズ・ザールでベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会シリーズをやっていました。恐らくそのライブレコーディング(+ちょいちょい修正)だと思うのですが、来月、ドイツ・グラモフォンから全曲録音がリリースされることとなりました。今年はベートーヴェン生誕250年だったしね。
いや、しかし4回もベートーヴェンのピアノソナタを全曲リリースできるピアニストってまずいないと思うんですよね。ブレンデルだってたったの3回しかやってないんだぜ。
そもそも全曲を演奏しようという段階でまず数が絞られますし、演奏したいと思ってもさせてもらえない可能性もありますし、録音にして売るとなるとさらにハードルがあがり、複数回目となると可能性はほぼ限りなくゼロへ。エベレストの登頂回数は最高24回っていう記録がありますけれど、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音はそれよりもっとずっと難しいってこと。
参考までに、バレンボイムの4回の録音は以下の通り(リンク先はHMVです):
1966-69年 EMI
1981-84年 ドイツ・グラモフォン
2006年 デッカ(EMIからDVDもあり)
2020年 ドイツ・グラモフォン ←NEW!!
バレンボイムが7歳で初めて公開公演をした時のプログラムはベートーヴェン(とプロコフィエフ)だったらしいんですよね。再来月78歳を迎えるかつてのダニー坊やはその後70年にもわたってベートーヴェンに関わってきたのだ。
それでは質問です。今後ベートーヴェンのソナタを4回も全曲録音しちゃう人(自主企画除く)は現れるのでしょうか。さあ誰か賭けようぜ!!次に4回録音するのは、だれ!!「ポリーニさんに、全部!」
私(・・・クックックッ。1回目に39年かかった事を知らないんだな・・・)
ローオートーせーいやーくー。