昨日近所の山に登って降りてしてきたのですが、末娘を抱えてひざプルプルで登り降りしたということもあるのでしょうか、気だるさの残る月曜日となりました。皆様いかがお過ごしですか。
さて、ロイヤル・オペラ・ハウスが資金確保のため、所蔵する貴重な絵画を競売にかけることにしたそうです。デイヴィッド・ホックニーが描いた“Portrait of Sir David Webster”「サー・デイヴィッド・ウェブスターの肖像画」です。※サー・デイヴィッド・ウェブスターはロイヤル・オペラ・ハウス1945年から70年まで率いた人物です。
今年83歳のデイヴィッド・ホックニー(1937- )をご存知ない方は美術手帖とか見てきてください。過去には108億円というウルトラ高額で作品が落札されたこともある、英国を代表する画家の一人です。
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/9632
オペラの美術も手掛けていて、私が(DVDで)持っているのはメトの「魔笛」です。アライサとバトルが出てるやつね。大学生の頃「なんやこのペラペラの美術は」(すいません!)と絶句しながら見た記憶がありますが、この美術は当時大受けだったのだそうです。
↓これね
「厳しい決断だった」(ロイヤル・オペラCEOアレックス・ビアード)。
競売はクリスティーズで、詳細は本日発表されるそうですが、オークションは今月末に実施予定。推定落札価格はおよそ15億から24億5500万円(1100万-1800万ポンド)だろうとのことです。ホックニーご本人にもこのオークションについて連絡が入っていて「あまり乗り気ではない」そうです。
資金確保のためにロイヤル・オペラが実施している、実施する予定なのは4点、人員削減、寄付活動、政府からの緊急支援、そしてこのオークションだそうです。
ロイヤル・オペラには探していけば宝物がざっくざくあるのでしょうが、この肖像画が資産の中でもっとも際立ったものだった、とガーディアンにはありました。この絵が財産目録の中で一番お金になるもの、もしくはお金になると思われるものだということでしょう。