自分が関係者だったら頭抱える案件が勃発。感染者数が増加しているヨーロッパは本当にこれから冬にかけてまた苦しい時期が続きそうですが、オーストリア政府があらたな規制を発表。屋内イベントでマスク着用義務、飲食物の提供NG、そして・・・入場者数が1000名までに引き下げられました。
https://operawire.com/austrian-government-announces-new-covid-19-restrictions/
・・・・うああああ!!
私はなぜ恐怖で震えたのか。これによって何が起こるかと言うと・・・・「すでに販売していた分の払い戻し作業」問題が勃発したのである!!売れてないガラガラ公演ならよかったもしれないが、人気公演は悲惨だ。
ウィーン国立歌劇場の場合はなんとおよそ3分の1のチケットが返金になるそうです。これは・・・・他人事ながら震え上がらざるを得ない。
一昨日、ある神奈川県内の公共ホールの事業担当者とお話をしましたが「払い戻しの作業めっちゃくちゃ大変だった、本当に」と半泣きでした。ほんと、払い戻し、涙しか出ませんよね。
しかもオーストリアのこれ、部分的に払い戻しなんですよ。払い戻しの対象者をどうやって決めるのか、というさらなる難題に直面するわけです。どんな方法を採用しても「不公平だ!」の声が出そう。いや、確実に出る。
ぱっと思いついた方法は「買ったのが遅い順にキャンセルしていく」というやり方、つまり「早く買った人ほど行ける」っていうやり方。これだとまあそれなりに公平っぽい感じがする。でも入場時のチェックが不可能すね。
つまり、チケットの発券がまだだったらいいが、すでに購入者の手元に渡っていた場合、公演当日に会場に現れた人物が有効なチケットを持っているのかそうでないのかのチェックが出来ないということです。チケットの読み取りをQRコードとかバーコードとかで読み取る方式、あるいは電車のゲート式にすれば解決!しますが、そんなことやってる劇場ほとんどないやろし、今からはぜってー間に合わないし(おや汚い言葉を使っているな?)、そんなん導入する予算なんてありゃせんわ。
あと思いつくのは座席表を見ながら強制的に1000席を新たに割り振って、有効な席以外の対象者をはねていくやり方。これだと不公平だ!の声が確実に出ます。ふざけんなボケと痛罵される可能性があり、かなり危険。ただし、無効なチケットをはじくという意味では、上記より安全な気がするし、SD的意味合いでも言い訳は立つ。でも「納得行かない、どうしても観たいから、座席移動でもなんでもするから、入れて!!」って言う人もいそうです。てかきっといます。むしろ絶対います。
わかったわかった、ここにサイコロがありますよね?このサイコロ振ってください。偶数が出たら座席移動ね、奇数ならキャンセルだから。
てめえ舐めてんのかふざけるな!!フジコフジコ!!
おおおおお客様、マスクしてから怒鳴って!!!
そのほかのやり方もあるのかもしれないが、いずれにせよ事務方に鬼のような負担がかかる。なのでこうすると決めたらえいやとそれに従うよりない。どんなクレームが来ても、心を無にして、真っ白に燃え尽きながら対応するよりないのでしょう。いや、ヨーロッパのことだから「文句があったら政府へどうぞ」とか言ってばっさり切っちゃうのかも。