ロゴというのは大変むずかしいものだ、とは時々聞く話で、各社、ロゴの制作には大変な時間とお金をかけるものだそうです。大変な場合は億単位でお金がかかると聞いたことがあります。
えっ、超シンプルなロゴにどうして億単位ものお金が?と思われるかもしれません。私も最初聞いたときはそう思いましたもん。でもなんでかというと、こういうことが起こったときに困るからです。
シドニー・オペラハウスが、中国の団体、Australia China Economics, Trade & Culture Association (ACETCA、日本語で書くなら「オーストラリア中国経済貿易文化協会」とかになりますか)を、ロゴが似ているという理由で訴えました。
なるほど・・・。組織名にオーストラリアと書いてあるからオーストラリアと中国をイメージした形を入れ込んだんですよねきっと。下がオーストラリア(海とオペラハウスかな?)で上が中国(万里の長城かな?)
これで訴訟が起こるんすよ・・・・。オペラハウスとしては、帆の形をしたこのマークを商標登録しているそうなので、侵害されたという主張ですね「欺瞞であり、混乱を引き起こす」。中国側は「ばはげている」と応戦の様子。
これこそがロゴが怖い理由ですか。皆様のご存知のケースですと、東京オリンピックのロゴ盗作疑惑でしょうか。ありましたよね。これ↓
https://www.bbc.com/japanese/34125008
こういうことが起こってしまうと金銭的ダメージ、社会的なダメージは計り知れない。なので、チームを作って、大丈夫かどうかめちゃくちゃリサーチするのだとか。シンプルであればあるほど、似ている=訴訟の危険が高まる、ということですね。JRのロゴもものすごいお金かけたと聞いていますし、世界的にめちゃくちゃ有名なのはアクセンチュアですか。アクセンチュアはあの簡単なアクセント記号(こういうやつね→ > )を含むロゴの制作に1億ドル(100億円超え)もかけたそうですYO。
うっひょー。おっそろしい。
というわけでシドニー・オペラハウスの訴訟。結果がどうなるかはわかりませんが、こういうことが起こると、勝ったとしても大変なエネルギーを消費することになるし、負けちゃうとそれに加えて莫大なお金を失う可能性もある。
ロゴは本当に危険なのだ。