昨日は20世紀を代表するピアニストの一人、アルフレッド・ブレンデルの誕生日だったそうです。1931年1月5日生まれ。そうか90歳か・・・。オーストリアの人というイメージもありますが、チェコ生まれでクロアチア育ち、グラーツで勉強し現在はロンドン在住っていうことになっております。なかなか複雑です。韓国語で言うとポクチャッパダです。
それにしても90歳におなりになった。素晴らしいことです。とっとと引退して悠々自適な生活を送っておられるという理解でおります。著名ピアニストって、高齢になってもなかなか引退されない方も多くて、年老いてからも演奏活動を続けるというのが「健康の秘訣」だったりもするんですが、ブレンデルについては引退して悠々自適生活を送ることが健康の秘訣なのかもしれませんね。
いずれにせよめでたい。コロナでロンドンはいま超大変な状況、ブレンデルも感染してしまったら相当な高リスクということになりますけれど、引き続きご健康に、引退生活をお送りになることを願っております(もしかするとロンドンからは退避されているのかもしれませんね)。
ブレンデルと言えば演奏中の顔芸もすごい・・・っていうかともかくドイツものの演奏がスンバラなわけですが、今日はせっかくなんでロシアのイスラメイでも聴いてみてはどうでしょう。ブレンデルも若いころがあったんだぜ。1955年ってことは24歳のときの録音。目の前にエベレストがあるからには登ってみたい、と思ったのでしょうか。若いときにしか登れませんもんね。
このCD、うちの棚のどっかにあったはずだけど出てこない。技術的に最強度に難しい箇所ではあと一息感もありますが、こんだけ弾けたらよしとすべきか。
※「イスラメイ」という曲をご存知無い方はWikipediaをお読みください。ロシアのバラキレフが作曲した超難曲です。バラキレフは1837年生まれ、1910年死去。チャイコフスキーより3歳年上で、サン=サーンスより2最年下。