結局頼りになるものはコンクールでも経歴でも無く最後は(最初も)自分の勘だけ。本当に“この人”と思った時、コンクール何て全く頭から抜けてしまう。“勘”と“直感”はちょっと違うかもしれないけど、今日プローべを聴いていて、本当に最後は音楽は“人となり”だと思った。前回より成長したティモシー・リダウトの演奏を聞けばコンクールの話などしないもの。
最近あるところに売り込みに行ってリュビモフの話をしたら【コンクール歴が希薄ですね」と言われたので、即座に話を引っ込め別のアーティストに切り替えた。その後、あのピアニストは一体何に優勝されたのですか?と再び聞かれ困ってしまった。
なるほどコンサートの企画制作の方々にも未だそう言う考えの方がおられるのだと言うことがわかり、日本の音楽界がなぜ今日の様な状況であるかがよく判った様な気がした。