エリザベート国際コンクールチェロ部門ファイナリストが発表になりました。今年の新作課題はイェルク・ヴィトマンだそうで、きっと愉快な作品であることは間違いがない!(推定)
https://queenelisabethcompetition.be/en/competitions-details-candidates/activities/cello-2022/
エリザベート国際コンクールでは12名のファイナリストが毎日2名ずつ演奏しますのでファイナルに6日間必要です。長いんです。おととしはコロナで中止、去年はファイナリストが6人に制限されていましたが、今年はフルフルに戻って12名!ガツンといこうぜ!!
突然ですがここでチェロを知らない方のための豆知識:
チェロっていうのは大きいヴァイオリンみたいな楽器です。両足で挟み込むようにして演奏しますが、エンドピンと言って、棒が楽器から伸びます。それを床に差して楽器を安定させて演奏します。
なんとなれば「セロ弾きのゴーシュ」という本もありますのでご参照ください。飛行機に乗る時は自分の隣の席に置きます。これを「チェロ席」と呼びます。すなわち飛行機に乗る時は航空券を2枚買わないといけません。専門用語ではこのチェロ席のことをCBBGと書きます。ビジネスクラスに乗りたい場合はビジネスクラスの席を2枚買います。つまり旅費が他の楽器の人よりも倍かかるということです。なおチェロ席は人間様の席よりほんのちょっと安いですがお食事はつきません。チェリストを海外から呼ぶということは、それだけお金がかかることなのです。
おわり。
エリザベート国際コンクール2022チェロ部門ファイナリストは
Yibai Chen (中国、2001- )
Bryan Cheng(カナダ、1997- )
Hayoung Choi(韓国、1998- )
Jeremias Fliedl(オーストリア、1999- )
Stéphanie Huang (ベルギー、1996- )
Woochan Jeong(韓国、1999- )
Marcel Johannes Kits(エストニア、1995- )
Taeguk Mun(韓国、1994- )
Samuel Niederhauser(スイス、1998- )
Petar Pejčić(セルビア、2002- )
Oleksiy Shadrin(ウクライナ、1993- )
Sul Yoon(韓国、1995- )
韓国が4名。中国人1名、中国系2名、半分以上がアジア出身もしくはアジア系ということになります。日本からファイナリストが出なかったのは残念であります。