カナダを代表するピアノコンクールの一つ、ホーネンス国際ピアノコンクール。過去の入賞者リストに含まれる有名ピアニストは、例えばセルゲイ・ババヤン、ジャン=エフラム・バヴゼ、クシシュトフ・ヤブロンスキ。あと日本でもヤマハなんかでリサイタルをしているパヴェル・コレスニコフなど。
このコンクールが特徴的なのは、1位から6位とかを選出するのではなく「受賞者 Laureate」しか選出しないこと。一人だけを選ぶことで、その人だけのプロモーションに傾注するということであります(多分)。最初からそうだったのではなく2012年の第7回からこうなった。入賞すると10万カナダドル(約850万円)という巨額の賞金に加え、いろいろとコンサート出演などの機会がある。コンサートの出演料は賞金とはもちろん別です。
さてそのホーネンス国際が今年10月に開催する予定だった第10回を来年へと延期を発表しました。コンクール総裁ニール・エドワーズのコメント:
「これは決定ではなく、必然性を受け入れるということである。我々はあらゆる可能性を検討したが、世界の情勢はホーネンスの価値あるコンクール開催を不可能にしている」
https://www.honens.com/competition/2021-competition/
同コンクールの芸術監督を務めるジョン・キムラ・パーカー(カナダ人。お母様が日本人)もビデオメッセージを出しております。
延期語日程の詳細は現在調整中だそうですが、おそらく来年10月に開催することになるのではないかと想像致します。すでに選ばれている50名の参加者は、来年になると年齢制限を超える人を含め全員がそのまま参加が認められることになります。
そう言えば申込みが始まったときにこのブログでもご紹介をしておりました:
さて、他のメジャーなコンクールはどうなるか。特に気になるのは今年秋のショパン国際の動向ですが「やっぱ今年も無理かも」という覚悟が必要かも。