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BBCニュー・ジェネレーション・アーティスト2021-2023

横文字禁止ゲームをやったらぜったいにすぐ負ける自身がある私です。

BBCニュージェネレーション・アーティストというスキームがありまして、これというのは若いアーティストのキャリアをブーストするノーブルでプレシャスなプログラムでありまして、エブリイヤー5から8のインディヴィデュアルあるいはアンサンブルがチョーズンされてるんです。そろそろ疲れたから日本語で書きます。

https://www.bbc.co.uk/programmes/b007tb68

コンクールなんかと一緒で若手発掘をしっかりやろうぜという意味です。コンクールと違うのは、思いっきり大雑把に言ってドキドキしなくていいことです。コンクールという一発勝負ではないので、心臓に過大な負担がかかることが多分ない。一方でコンクールに優勝入賞している人たちが選ばれることも多々あるので、やっぱり心臓は強いに越したことはありません。

ただ、このBBCのニュージェネレーション・アーティストが若手育成のためにどういう具体的な活動をしているかは不勉強な私につきあまり知らないんですが、こういうソリストたち、団体が今後活躍していくことになるかもしれない、要チェック、という意味合いで毎年そのリストはチェックしています。

なぜなら実際にここに名前が載っているところから有名になっていった人がたくさんいるからで、クラシック音楽好きならチェックしてみても損しないと思います。過去の全員のリストはここにありますが、ざっとAからEぐらいを眺めただけでアルテミスQ、アリソン・バルサム、リサ・バティアシヴィリ、カティア・ブニアティシヴィリ、エベーヌQ、ヴェロニカ・エーベルレといった名前がありますでしょう。いま話題沸騰のティモシー・リダウトも2022年までこのアーティストに選ばれております。

今回2021-2023のアーティストとして選ばれたのは以下の8組。

Helen Charlston, mezzo-soprano (UK)
Konstantin Krimmel, baritone (Germany)
Kunal Lahiry, collaborative piano (Indian-American)
Maria Duenas, violin (Spain)
Mithras Trio, piano trio (UK)
Quatuor Mona, string quartet (France)
Tom Borrow, piano (British-Israeli)
William Thomas, bass (UK)

モナQはいかにもフランスっぽい感じの4人組で、フランスの先輩、パユとも共演している動画がある。ドゥエニャスはこないだメニューイン国際で優勝した人、ミトラス・トリオは名前がなかなかおどろおどろしい(Mithras=ペルシャの古い神様)。トム・ボロウは2019年、ブニアティシヴィリの代役でイスラエル・フィルから公演36時間前に打診を受け急遽共演したとある。ほうほう。

この中から次世代のイブラギモヴァ、次世代のメルニコフが現れるか。それは彼らの努力、才能、そして幾ばくかの運にかかっているのです。