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ピアノが空を飛んだ日

ピアノを弾くときの姿勢は?椅子に腰掛け、足を地面に踏ん張り・・・だがそこに地面がなかったらどうする。

ピアノを弾くときって、あまり普段意識することはないけど、かなりしっかり足を踏ん張っている。「別に踏ん張らない」という方もおられるでしょうけれど、それでも足元がブラブラだったら弾けません。身体のバランスが崩れるし、大きな音が出せないし、音もスカスカになるよね。

ちゃんと音が出ない、つまりそれは夢の世界だ。そうだ、そんな夢の世界のようなお話が現実に出来てしまった。夢を現実にしてしまう優しい世界、それがドバイ。おっと韻を踏んでしまった。著作権フリーにしておくんで皆さんもご自由に使用して下さい。

ドバイではいま、去年やるべきはずだったエキスポを延期してやっているらしく、そこに空飛ぶピアノ(フライング・ピアノ)というアトラクション?が登場したと。ワイヤーやらなんやらがなく、なぜ飛んでいるのかわからない。

https://www.pianistmagazine.com/manufacturers/the-flying-piano-steals-the-show-at-the-dubai-expo/

・・・という仕掛けですが、ピアニストの巨大なスカートの下に秘密が隠れている。この動画をご覧いただければその実際の様子がわかるんですけど、スカートのところに鉄板かなにかが隠れていて、ピアノを支えているのであろう(グランドピアノはサイズによりますがこのぐらいのサイズなら250kg前後か)。ピアノの揺れ方からそのように想像がつきます。おそらくピアニストはガニマタで演奏しているのであろう。ピアノがこれ、上下だけでなく前後左右にも動いたらもっと気持ちよかっただろうけど、技術的に困難なのであろう。

「演奏している女性はこのピアノを演奏するために1年前から準備をした」と書かれていて、すげーそんな大変だったんや!と思わせられるような設定になっています。夢のないことをいうようですが「こうやってやるから」「わかりました」が1年前だったと思います。ああ!!皆様の夢を壊してしまった!!

演奏が困難かもと思うのは、鍵盤の位置が腕に対してかなり低い、この女性は腕を相当下に伸ばした状態で演奏しているところでしょう。この低さはピアノを支えるための構造と関係があるだろう。しかし恐らく彼女の足元には床が用意されていて、踏ん張ることもできそうだ。安心してほしい。

カーン!ゴングがなりました!!ここでいよいよ悪魔的暗示の登場であります!!おおっと彼女は足が踏ん張れないのでまともに演奏が出来ない!!これは困った!!!!そしてセルゲイ・セルゲーエヴィチのグリッサンド波状攻撃ぃぃいいい!!ダメだ踏ん張れなーーーーーい!!

参考動画:

なお万が一その鉄か何か、支えているやつが折れてピアノが落下しても多分大丈夫、人が近くに入れないよう周りは囲ってあるし、ピアニストも一緒に落下しないよう、腰のあたりにベルトみたいなものがついているのも見える。

演奏しているのはルイ・アームストロングのWhat a Wonderful World(この素晴らしき世界)。ピアノが浮くなんて、素晴らしい世界じゃないか。

優しい世界、素晴らしい世界、それが首都ドバイYEAHH!!!。今日から私はラッパーを目指したい。