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ダラス交響楽団ではコンサート前に無料の抗原検査を受けられる。

東京にも無料のPCR検査ができておりまして、都民であれば少なくとも今月いっぱいぐらいまでは必要あれば薬局のウェルシアとかで受けられるようであります(どんだけ混んでいるかは不明)。

ダラス交響楽団の取り組みはこうだ。ワクチンパスポートを持っていない人、もしくは48時間以内の陰性証明を持っていない人はオーケストラが用意した抗原検査キットを使用して、無料の検査を受ける必要があるのであります。検査が必要な人は60分前に来ていないと行けない。検査で陽性だったらもちろん入場は出来ない。チケット代金は返金される。例外は一切ない。

オーケストラは1個5ドルの検査キットを数千個ゲット出来たということだそうで、そのお金はどこから出ているんや、おそらく寄付金から回しているのであろうと思います。ダラスの芸術団体では初めての試みらしいですよ。

Dallas Symphony becomes first in Arts District to offer COVID testing before shows
https://www.dallasnews.com/arts-entertainment/performing-arts/2022/01/14/dallas-symphony-becomes-first-in-arts-district-to-offer-covid-testing-before-shows/

日本でも同じことが出来るかと言われたら、たぶんできません。出張ウェルシアとかが出来たらなー、とは思うんですが、誰がどこからそのお金を出すのか、ということになるわけです。そんな余裕のあるところは残念ながらありません。

ダラス交響楽団にしても先週木曜のコンサートではお客様は500人だけ、と書いてあるから、チケットの売上だけでは絶対に、何がなんでもペイしておりません。ホールのキャパシティに対して60-70%に座席数を制限している、と書いてあるのですが、500人だったら60%はおろか25%ぐらいしか売れてないというやつ(ダラス交響楽団のホールは最大で2062席とウェブサイトに書いてある)。きっついっすね。アメリカでも(少なくともダラスでは)チケットは全然売れていないということですね。アメリカ特有の、多数の大型寄付をオーケストラが頑張ってゲッツしているから成り立っているのであります。なお先週の木曜日は約500名の聴衆のうち51名が無料検査を受け、2名が陽性だったということだそうです。

上の記事によればこの方策をあまり歓迎していない人もいるそうですが、無料で提供されるものでもありますし、聴衆やオーケストラやホールで働く人々全体の安全のためにはしょうがないと言うべきです。検査を受けて陽性だったらもちろんガビーン、ですが他人に迷惑をかけることになるので、自宅へGO!マリオカートや太鼓の達人をお楽しみ下さい。