世界を代表するソプラノ歌手の一人、マリア・グレギーナがモスクワのコンサートをキャンセルしました。のみならず、戦争が終わるまでは歌うことが出来ない、と苦しい心情を吐露。
マリア・グレギーナというともしかするとロシアの歌手、というイメージがあったかもしれません。マリインスキーやボリショイで何度も歌っている大歌手なので。しかしオデッサで生まれ育った、ウクライナ人です。
彼女が一昨日(2022年4月24日)にfacebookに書き込んだメッセージ。
とてもつらいことですが、私の故郷であるウクライナで戦争が起きている間は、わたしが心をささげてきた、最も愛する聴衆の皆様のためでさえ、歌うことが出来ません。昨日彼らは私の生まれ故郷であるオデッサを爆撃しました。声とは人間の魂であり、痛みを感じるものです。このような苦しみを感じながら歌うことは不可能です。
「私の祖国における戦争のため公演中止!」「戦争を止めて!」というフレーズを画像とともに掲載しています。
そして昨日の投稿:
今日は信じられないほど辛い復活祭です。アルメニア人虐殺から107年、そしてウクライナへの無意味な戦争が始まってすでに2ヶ月が経過しました。
グレギーナの父はアルメニア人、母親はウクライナ人です。