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イタリア人ピアニスト、フードデリバリーのバイト中に心臓発作で死亡

1月10日、イタリア人ジャズ・ピアニストのアドリアーノ・ウルソ氏(41)が、フードデリバリーサービスJust Eat(オランダ発祥でヨーロッパ最大のサービス。UberEatsのヨーロッパ版みたいな感じかと)のドライバーとして配達中、心臓発作でお亡くりになったそうです。レブレヒトのブログに出ていたのでイタリアの詳細な記事を見てきました。

https://www.romatoday.it/cronaca/adriano-urso-pianista-morto-crisi-coronavirus.html
https://radionorba.it/covid-jazzista-adriano-urso-morto-faceva-rider-vivere/

アドリアーノ・ウルソはパンデミックの前はイタリア中を縦横無尽に演奏して廻るピアニストだった。イタリアでは昨年3月から7月中旬まで演奏が出来ず、夏に再開されたものの10月に再びコンサートが中止になりはじめ、アドリアーノ自身も30もの公演が中止になってしまい、失業状態に陥った。他に選択肢がないか探したが見つけられなかったのでデリバリーの仕事を始めた。始めてから一ヶ月たたないうちに胸の痛みを感じるようになった。1月11日に診察を受けることになっていたがその前日に心臓発作で亡くなった。

自転車ではなく車で配達をしていたそうですが、エンジンがかからなくなり、通行人たちの助けを借りて一緒に車を押したところで発作を起こして倒れた。近くの人々が蘇生を試みたが、残念ながらそのまま死亡したということだそうです。

車はヴィンテージカーの「フィアット750スペシャル」と書かれていて、こういうのだと思いますが、

古い車だったから故障しやすかったのかも、という不運もあるのかもしれませんけれど、そもそも胸の痛みを感じていたという事なので、違う車やバイクだったとしても状況は変わらなかったかもしれません。なによりも全国をめぐるほどだったピアニストがデリバリーのバイトをせざるを得ないというこの状況が本当に厳しい。

日本でも匿名の指揮者なる人物がUberEatsをやっている、という記事が去年の夏に出て、「マジか」と業界が広く色めき立ちましたが、

年収600万円だった指揮者、UberEatsと持続化給付金100万円で食いつなぐ日々 (SPA!)
https://nikkan-spa.jp/1681958

それにしても今回のイタリアのニュース、いろいろ無念すぎる。同様のケースが二度と出ない事を願いたいですが、絶対にないとは言えないのが辛い。