ヨアヒム、シベリウスといった権威ある国際コンクールで上位入賞を重ねた後、シンガポールで自身初となる優勝を飾った。それを皮切りに、モントリオール、そして最後にはエリザベート王妃国際音楽コンクールをも制し、立て続けに頂点へと登り詰めた。
彼の音楽を形容するには、「衝撃」という言葉こそが最も相応しい。他に適切な表現が見当たらないのだ。優れた演奏家がひしめく現代のヴァイオリン界において、ウドヴィチェンコはまさに別格である。インパクトの有無を論じる間もなく、その音は聴き手の心を一瞬で鷲掴みにする。
それは並外れた集中力と研ぎ澄まされた感性、そして音楽の骨格を瞬時に掌握する天賦の才が成せる技といえよう。
ボリス・ガルリツキーに師事した後、現在はクロンベルク・アカデミーにてクリスチャン・テツラフの下で研鑽を積んでいる。