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ミュンヘン国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門で岡本誠司(27)が優勝

ウギャー!

というわけです。

ミュンヘン国際コンクールのヴァイオリン部門で日本人の岡本誠司さんが優勝。おめでとうおめでとうおめでとう。コンクールの優勝はゴールではなく新たなステージへの扉を開くスタートライン。中田、本田、あるいは大谷サーンのように国際的なトップレベルの場で活躍を目指しさらに上を見て頑張ってください!(偉そうですいません)

ドイツのミュンヘンで開催されるARDミュンヘン国際コンクールは世界の難関として知られている。ARDというのは「ドイツ公共放送連盟」の略称、つまり公共放送が主催するコンクールというわけ。NHKが邦楽国際コンクールするようなもん。ちょっと違うけどまあそんな感じ?

公共放送にふさわしくダイバーシティ対応済み。様々な楽器や楽器編成のコンクールが毎年4種目ぐらい行われている。コンクールの花形とでも言うべきピアノやヴァイオリン部門も毎年やるわけではない。なんでもかんでも何年かに一回。「木管五重奏」とか「ピアノ三重奏」「打楽器」といったなかなかマイナーなジャンルのコンクールもやっていて、さすが。

このコンクールのもう一つの特徴は、優勝者がなかなか出ない状況が続いたという点です。芸術のコンクールなんでそもそも順位付けが難しいわけですが、優勝者を出さないとなると「なんでや!」と問題視する人も出る。いや、このコンクールの格を考えて今回は優勝者は出せない、とかそういう感じだったかと思われるわけなんですが、いろいろ議論もあったのでしょう、ある時期より優勝者は積極的に出すあるいは基本的に出すと言うふうに変わったみたいなんですが、それでも優勝者なしのケースが他の国際コンクールと比べて多めに感じられるのはおそらく「ふさわしくないと思った場合は優勝者なしもやむなし」とかそういう空気感があるのだと思われる。

全入賞者リストはこのへんに。いまだに部門別pdfダウンロード方式なのは改めていただきたい!ってそういう話ではなくて、ご覧いただければおわかりになる通り、優勝していてもあんまし活躍していなそうな人がいたり、反対に3位入賞とかでもその後大活躍している人がいたりもしまして、結局のところコンクールにおいて優勝者なしにすることの意義はいかほどかとも思いますが、議論は尽きぬのでありましょう。

私はと言うと、若い頃は当然優勝者なしもありうる!ナシならナシだぁっ!!などと息巻いていましたが最近では「優勝は基本出してもよくない?」派です。そう、たぶんいまのミュンヘン国際コンクールのスタンスに近いと思う(なにを偉そうに)。

優勝という言葉に縛られることなく踊らされることなく、岡本さんが今後さらに成長、ご活躍されることをお祈りいたします!