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クラシック音楽における「カラオケ」革命。NomadPlay

みなさまカラオケはお好きですか。はいはいはい、大好きー!!・・・と言う皆様へ私から。「全くご賛同できなくて申し訳ありません」。パンデミックな今、カラオケは困難なわけなのですが、私という一個の有機体は元来カラオケが不得意ですごめんなさい(謝ることではないですけれど)。

でももう安心して!このアプリを使えばクラシック音楽でカラオケが出来る!(話の持って行き方が強引)。しかもどのパートでも自由自在だというからすごいではないか。

https://www.classical-music.uk/features/article/indispensible-new-app-nomadplay-takes-practice-to-new-level

どういうことか。ノマドプレイ(NomadPlay)というフランス製のアプリを使えば、オーケストラの演奏、あるいは室内楽、あるいは古楽を、プロたちと一緒に演奏できる。そう、ルノー・カプソン(ヴァイオリン)やタラン・リリク(古楽アンサンブル)といった一流演奏家たちの録音から、あなたが演奏したいパートだけを切り取って流してくれる。あなたの楽器だけを無音にして演奏してくれるんである!

なぬー!!そんなことが?・・・そんなことが!

個別に収録しているのではなくて、すでにある音源から特定のパートを抽出してそこだけ音を消してくれるようなのだ。のみならずあなたのパートの楽譜を音楽に合わせて表示してくれる。世の中進んでますなあ。

ファーストヴァイオリンのパートが弾きたいと思ったら、ちょちょっとアプリを触るとそのパートだけをミュートしてくれる。そして表示されるパート譜には「いまここ」ってハイライト(演奏中の小節を網掛け)をしてくれるので、これなら演奏中に落ちても(※)「いまどこ」という783640だ!そうだ、783640だ!!(悩み無用)

※落ちる・・・・自分以外の他の演奏者たちがいまどの辺りを演奏しているのかわからなくなった状態を落ちる、落ちた、と表現します。

これによって、リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)の独奏に合わせてベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番のチェロパートを自宅で、とか、リストのピアノ協奏曲のトライアングルパートを演奏する、ということも可能(いまのところリストの協奏曲第1番はまだ入っていないみたいだけど。毎月100曲ずつ増えているそうです)

2つ以上のパートをミュートすることは出来ないので、コントラバスとトランペットの2名だけいるんだけど?というのには対応していない。でもまあ、いまこのご時世ですから、1人で練習するのが安全。パンデミック時代の一人飯ならぬ、一人オケである!!

ご利用は月額9.9ユーロ(1320円ぐらい)。

検索がちょっと貧弱なのが気になりましたが(フィルターがうまく動作しない。いや、タブレットやスマホならうまく動くのかもしれないんですが、私のデル先生ではうまく動作しない)、しかしこうやってクラシック音楽でも自在にカラオケが楽しめるとは実に21世紀ではないか。

そうこう言ってるうちに22世紀もすぐそこや。22世紀のカラオケはもっと進化してるのであろう。