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マルタ・アルゲリッチがムターと初共演。80本のバラをもらう

Photo: Anne Sophie Mutter Facebook, ©Daniel Dittus

マルタ・アルゲリッチが今週月曜にアンネ=ゾフィー・ムターとハンブルクのライスハレで初共演しました(アルゲリッチ音楽祭)。ムターもベテランという感じがしますがまだまだ57歳なんですよ。アルゲリッチより20歳以上も若いのであります。でもなんかお二人の年齢のことはほんとどうでもよくて、世界を牽引してきた2人が初共演ということでわりと大きな話題になっていたと思うんですよね。無料配信はなくて、有料動画を買った人だけが見られた。

日本でもこういうの出来ないのかなー、と思われたたりもすると思うんですが、こういうのは大変残念ながら日本ではなかなか~ほぼほぼ実現出来ないのであります。こういうのこそヨーロッパでしか聴けないんであります。巨人同士の共演はお金がめちゃくちゃにかかるので、チケットが全部売れたって回収できませんし、じゃあっ、つってチケット代を上げると売れません。難しいのですよ。

それに二人のツアーの日程を合わせるのも大変。ヨーロッパの場合はこうして単発で仕事を受けられても、日本に呼ぶとなると複数公演が必要になるので(いろいろ理由はありますが、遠いからというのが一つの大きな障害です。大物になればなるほど一回の公演だけでは来てくれません)、ますますハードルがあがるわけだ。

こういうスペシャルな公演の目撃者になりたいとなれば、実際にヨーロッパに飛んでいく必要があるわけです。もしくはストリーミングなどで我慢。たしかいま日本からドイツには観光客として入れるようになっているけれど、日本に戻ってくるときには帰国後は3日間アパホテル(もしくは同じような狭めのビジネスホテル)での強制待機を含む14日待機が必要になるので、まだまだ海外旅行は現実的ではないのだ・・・。

ワクチン接種がもっとずっと進むこと、そしてワクチンパスポートが導入されスムースな出入国が回復することを強く望みます。よろしくお願いいたします。

さてムターのFacebookの投稿を見ますと、アルゲリッチとの共演を大喜びしているようだ。マイスキーと2人でそれぞれ40本ずつのバラをステージ上でアルゲリッチに渡したとあります。「2回目の40歳の誕生日をお祝いして」。なかなか粋な計らいですなあ。うまいなあ。

「女神とのコンサート!一生の夢が実現しました。マルタ・アルゲリッチとのフランクのソナタ。巨大な天才との音楽については言葉では言い表せません。マイスキーとのメンデルスゾーンのトリオ、最高のコンサートでした。私とミッシャはそれぞれ40本ずつのバラを贈りました、彼女の2回目の40歳の誕生日をお祝いして」