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ワーグナーのひ孫、エファ・ワーグナーが昏睡状態

リヒャルト・ワーグナーのひ孫が今も現役でご活躍されているという事実は、なかなかに歴史を感じると言うか、えっと、ワーグナーってそんなに若かったっけ?などといつもちょっと混乱するわけです、私は(倒置法)。

いや、リヒャルト・ワーグナーは意外と古いお方でして、どんぐらいかと言うと1813年生まれ。フランツ・リストの2歳年下なんですよ。再来年で生誕200周年なんすよ。まじっすか。自分の歳が200に届かんとする頃にひ孫が現役バリバリだなんていかに天才リヒャルトといえど想像だにしなかったであろう・・・。

リヒャルト・ワーグナーとリストの娘コジマとの間に息子ジークフリートが生まれたのは1869年。つまりご本人56歳の時。で、その息子ジークフリートが晩婚で、結婚したのが1915年(46歳)。ジークフリートに次男ヴォルフガング(つまりワーグナーの孫)が生まれたのが1919年。それで、ヴォルフガングに(ひ孫である)エファ・ワーグナーが生まれたのが1945年。その義理の妹さんであるカタリーナが生まれたのが1978年。

エファとカタリーナ(33歳差)は2008年に父から譲られ共同で2015年までバイロイト音楽祭の芸術監督を務めたが、船頭が多いとごたついたり山にのぼったりするため、いまはカタリーナが一人で運営している。

・・・・というわけです。そのエファ・ワーグナーが、昏睡状態にあるそうです。先週の日曜日、自身が住むミュンヘン市内を流れるイーザル川で意識を失って浮かんでいる?のを発見され、救急車が呼ばれた。命は助かったものの意識がない状態が続いている。

https://www.forumopera.com/breve/eva-wagner-pasquier-ancienne-directrice-du-festival-de-bayreuth-dans-le-coma

https://www.plateamagazine.com/noticias/11824-encuentran-en-el-rio-isar-el-cadaver-de-eva-wagner-pasquier-bisnieta-de-richard-wagner

日本語のWikipediaを見ると死亡したように書かれていますが、昏睡状態が正しいのかも。元ネタのドイツのニュース記事が削除されているっぽいしその後のニュースも出てこないので確認はできませんが、フランス語のサイトとかでは昏睡状態と書かれている。

自殺もしくは事件の証拠はいまのところない。エファは目が非常に悪く健康状態も悪かったため不運にも転落したのではないかということです。

意識が戻り後遺症もないことを願います。