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クリーヴランド管弦楽団5000万ドル(55億円ぐらい)の寄付を受ける

おそらくアメリカのオーケストラが受け取った寄付金として史上最高額と言われているようですが、5000万ドル(55.7億円ぐらい)ってね。

モートン・マンデル(1921-2019)という地元クリーヴランド出身の実業家が築いた財産で作られた財団「ジャック、ジョセフ&モートン・マンデル財団」(長いな!なおお兄さん二人の名前が足されているということのようです)がとんでもない額の寄付。地元愛だね、すばらしきかな地元愛。

https://www.ideastream.org/news/cleveland-orchestra-gets-record-breaking-50m-from-mandel-foundation

https://www.clevelandorchestra.com/press-resources/press-releases/2021-releases/2021-09-30-mandel-foundation-historic-grant/

マンデル氏は叔父さんから900ドルで買い取った自動車部品会社を大成功させた。若い頃は大変苦労したようだということがWikiには書いてある。クリーヴランドのスタジアムで13歳のときからポップコーンやホットドッグなどを売っていたと。そうやってためていったお金で、兄弟でおじさんの会社を買い取ったのであろう・・・。ザッツアメリカ、絵に描いたようなサクセスストーリー。

早くも1953年にマンデル財団を設立して慈善活動を開始。宗教や教育面でも活動したとあります。

それにしても55億円とか、すごすぎますね。財団の歴史上でも史上最高額の寄付となるそうです。このうちの3150万ドルについてはオーケストラの財務基盤の強化、慈善事業、デジタルプラットフォームなどのために用いられる、と。本拠地のホールの名称も、セヴェランス・ホールからジャック、ジョセフ&モートン・マンデル・コンサートホールに変更。当然やね。

日本人の私にはこの寄付は直接的な関係はないわけですが、ネットストリーミングが加速すると嬉しいかもしれない。単にネットで映像が流れるだけのストリーミングは個人的にはあまり興味を引かれないのですが、配信の未来も作って行ってくれるのであればぜひお願いしたい。ネットだけでしか実現できない音楽体験を作って欲しい。自由に演奏家の周りを歩きまわれる、みたいなそういうのとかが実現できると素晴らしいと思いますが!!

あとは映像に譜面が表示される、っていうのもいいかも(マニアックですいません)。ヴィオラの人の席に座るとヴィオラの楽譜が表示される。いま演奏されている部分がハイライトされていく、みたいな。そういうのの実現にはお金が大変かかりそうだし、いろいろ越えなければならない技術のハードルも高そうですが、ぜひそういうのも期待したいと思うところであります。

MCSも随時寄付を募集中!目標額は・・・よっしゃ、5001万ドルや!!