Blog

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートにふさわしい指揮者は誰?

© Bwag

今年はバレンボイム、来年はフランツ・ウェルザー=メスト。

人選に驚きがなく退屈、と酷評してみせたレブレヒトのブログにコメントがダーッ!と並んでいました(現時点で118もコメントがついている。異例とも言える多さ)。気になってつい全部よんでしまった。みんなウィーン・フィルとニューイヤーコンサートが大好きなんですよ。

https://slippedisc.com/2022/01/why-vienna-desperately-needs-a-change-of-new-years-baton/

日本で中継されていた時間、このブログにもグワーッとアクセスがありました。みなさんウィーン・フィル関係のページをご覧になっていたようです。テレビ中継されるし、お正月の風物詩の一つと言ってよいのかもしれません。

さて、たしかにご指摘のとおりウィーン・フィルのニューイヤーコンサートにおける指揮者のサプライズはこのところない。同じような顔ぶれがぐるぐるとまわっている(全員のリストはwikiを見てきて下さい)。ロシア人はこれまで一人も出ておらず(確かに)、ハンガリーやバルカン、チェコやポーランドからも出ていない。ラトルやパッパーノも出ていない、と指摘しているのは英国人なのでご愛嬌(っていうか、イギリス人誰も振ってないすね、なおアメリカ人ならマゼールがバカスカ振っていたから11回も登場しているってことになります)。

いや、国別選手権っていうわけじゃないんですけどね。つい、ね。

そしてコメント欄にはドバーっと皆様イチオシの指揮者の名前が出ていて、読んでいて面白い。ゲルギエフやペトレンコあたりが出てもいいのではないか、チョン・ミョンフンがいるではないか。ブロムシュテットはどうだ、などなど。女性指揮者でオールソップの名前が何度も出てくるのが興味深いし、アンドレ・リュウと書いている人もいますねー。

このコンサートが退屈、と言われれば、もしかするとそう理解することも出来るかもしれません。美しく青きドナウが始まったら拍手、挨拶、最後は必ずラデツキー行進曲で、聴衆の拍手とそれを指揮する姿。もはや儀式化しているといってもいいのかもしれません。

儀式とは連続しながらも変化を遂げるものでもある、とどこかで読んだことがありますけれど、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートも、ゆっくりと確実に変わっていくはず。今はコロナだから、そもそも開催出来たことがすげえわ、っていうことでしょうし、コロナが終わったら(いつやねん!)、また少しずつ変化していくのだと思います。

・・・ほんで、皆さんは誰を推薦したい?