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パンデミック時代の劇場が出来ること:バーチャル・ツアー

スカラ座がやりました!!

はっ?何のこと?

スカラ座が、バーチャル・ツアーをオープンさせました。これは何年も前から計画されていたらしいのですが、このたび、コロナなんで、っていうことで、その計画がビュッと進み、、、普段見ることのできない劇場の裏側の部屋とか過去の写真、ポスター、スケッチ、楽譜、マリア・カラスも着たという衣装(!!!)、逸話などががっつりと公開されました。

このニュースはAP通信が8日に報道しています。

https://apnews.com/1da08ca2edfa1fdda63f8932b496ddff

なんとその総数は過去のアーカイブ写真だけで24万点というから仰天ではないか!!毎日写真だけ100枚見ても2400日。祝日年末年始関係なく毎日毎日見ていったとしてもなんと6年半かかる。その他の資料が1万6000点、うおお強烈な時間つぶしが・・・・キター!たぶんほとんどの人が途中で挫折するけど。私はもう挫折したけど。なにより「プロンプターのピット」ってやつに興奮したな (プロンプターっていうのはオペラの上演中に歌手たちに次の言葉/歌詞を教える人のこと。舞台上にちょこっと突き出したちっさい箱の中に入っている )。やっぱプロンプターのピットは閉所恐怖症の人は入れないんと違いますか。・・・・いやはや、これをトレジャーハンティングと言わずして何という!

Googleとともに構築されたそのページを見たいと言う方は以下のURLからどうぞ。パソコンで観るとなんかガタガタしてうまく見られないんだよね。後でスマホでやってみる。

https://artsandculture.google.com/project/la-scala-opera-house/

いやもう建物の中の、普段なら絶対に見ることの出来ない部屋やらなんやらの写真がこれでもかというぐらいに大放出されているので、そういうところを見るのもめっちゃ楽しいで。なんせ関係者が「私達も知らなかったような秘密を探検できる」と語ってるんですから相当ですわこれ。やるなら徹底的にっちゅうやつですね。

なお、スカラ座は全部見ちゃった、すっかり飽きちゃった、という強者は、ニューヨーク・フィルも(こちらはだいぶ前から)アーカイブを公開しているんで、さすがにオペラハウスほどの華麗さはありませんが、ホロヴィッツとかの写真とかプログラムとかが見放題なんで、こんどはそちらへ行って楽しまれると良いでしょう。

ホロヴィッツがビーチャムの指揮でデビューしたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のプログラムとか観るだけで興奮するぜ。ビーチャムとテンポが合わなくてホロヴィッツが爆走してオーケストラを無視してさっさと終わらせちゃった、ってやつね。さぞかしビーチャムは(オケも)怒っただろうな・・・・と、まあそういう空想にふけることができるのです(変態やな)

旅に出られないこのご時世ですが、度にでるよりも遥かに濃密なバーチャル・ツアーが出来るのはせめてもの救いだね。さあさあ、今夜もステイホームでステイスカラ。