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ライプツィヒから世界へ「今週日曜、一緒にロ短調ミサ歌おうぜ」

バッハの聖地でありますドイツはライプツィヒのバッハ音楽祭。今年は中止となっておりますが、オンラインで先週末と今週末にマラソンコンサートを実施しています。で、今週の日曜日の夜、つまりその結びにあたり、最大のハイライトを迎えるということだそうです。はてな。

・・・・バッハのロ短調ミサを生中継するのであります。しかも通常の通りやろうとすると当局の許可は下りませんので、新たにアレンジされた17人バージョンでの演奏となるそうです。ゲヴァントハウス合唱団の指揮者レゴール・メイヤーが急ピッチで編曲、出版社のブライトコップフがその編曲をこれまた急いで校正してゴーサインを出したということなのだそうです。そこまでやるか。そこまでやるんです。

https://www.bachfestleipzig.de/en/bach-festival/day-4-6-hours-confidence-b-minor-d-major

知らなかったけど4月にはテノール、打楽器、チェンバロ+オルガンの3人バージョンの「ヨハネ受難曲」演奏をやっていて、そのときの感触からこれはいける、となって、今回のロ短調ミサへとつながった模様。そのヨハネは全編YouTubeにアップされているんでご覧ください。

えっと、まさか最初から最後までテノール1人で歌うの?と思ったらそうではなくて、予め収録された合唱が次々と差し込まれていて行く感じ。なるほどそうなっているのか。

●ちなみにロ短調ミサを17人でという編成は以下の通り:
ソプラノ2名、テノール、アルト、バス(以上歌手)
フルート、オーボエ、ファゴット、トランペット、打楽器、ヴァイオリン2名、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、リュート、指揮者(ポジティフオルガン)

バッハの時代は、この音は必ずこの楽器で、みたいな厳密さっていうのはまだなくて、現実的にあの楽器ない、これもない、とかいうことなら「じゃあこれでやろか」みたいにいろいろと対応していたようなので、バッハ本人が同じ立場だったたら似たような対応をするのではないかと想像されます。

そしてこのロ短調ミサ演奏にあたっては、さああなたもご一緒に歌って!!という呼びかけがなされていて、たぶんですけど、自宅でヘッドホンをつけてそこから聴こえる音楽と一緒に、あなたもあなたのパートで参加を、ということなんだと思いますよ。参加することで一体感を高めるねらい。

これによって極小にリサイズされたロ短調ミサは、世界最大規模のアンサンブルへと変化するわけだ。ババーン!!

日本時間の22日月曜日午前3時スタートのようなので、日本から参加するとなるとたいへんな夜ふかしになりますけれど、ロ短調ミサを歌いたくてうずうずしている皆様は午前3時ちょっと前に、楽譜を手にバッハ音楽祭のサイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。ライプツィヒと、そして世界と一緒になれる!!!かもしれない。

真夜中なので寝ている家族やご近所さんにはご配慮を。

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【まとめてあります】合唱とコロナに関する当ブログの記事一覧は以下ページにまとめてありますので併せてお読みください↓

https://mcsya.org/list-corona-and-choir/