Blog

ジョルディ・サヴァール、コロナ陽性。ポーランドで《第九》公演後

日本でも知名度の高いスペインのジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ/指揮者)。一昨年も日本に来ていて、ツアーをしていました。

脱線しますが、我々MCSは昨年、スペインからソプラノ歌手のマリア・バーヨを招聘しました。その歳、市ヶ谷にありますスペイン政府設立の「セルバンテス文化センター」でイベントを開催していただいたのですが、同センターの過去のイベント一覧の中にサヴァールの名前があり、同センターとの打ち合わせの時にも話題に出たのを憶えております。

で、サヴァール師、ベートーヴェンの交響曲シリーズをコンセール・デ・ナシオンとともに開催中、滞在先のポーランドにてコロナ陽性反応が出たということで、このあと各国を回るはずだったこのプロジェクトは一旦中止。全員自宅に戻り隔離ということになっているようです。

ポーランドの第4の都市ヴロツワフにて10月9日、つまり先週の金曜日にコンサートをして、そのあと録音もやっていたようです。演奏会っていうのが・・・・《第九》。下記URLの公演ですね。

https://www.nfm.wroclaw.pl/en/component/nfmcalendar/event/8053

たぶんこの公演は開催されていて、公演の翌日から8番と9番の録音をやっていた。《第九》の4楽章以外の録音が済んだ段階で合唱団とソリストから陽性反応が出た。全員検査をした結果、器楽奏者は全員陰性ながらもサヴァール本人とツアーマネージャーから陽性反応が出たということです。合唱を通じて感染した可能性、ありますよね。合唱はやっぱリスク高めですかね。居酒屋などと同じかなと「大きい声で、長時間、蜜で、マスク無し」

全員無症状なのは不幸中の幸い。

本人のFacebook投稿:

サヴァールご本人は今年79歳。無症状とのことですが、年齢も年齢だけに無症状のまま回復されることを願っております。

そういえば、サヴァールの英国のマネージメントの人元気かな、メールしてみようかなと同音楽事務所のウェブサイトに久しぶりに行ってみましたら、やりとりをしていた人の名前が・・・ない。LinkedInで検索してみたら違う仕事(音楽とは関係なさそう)に就いてたわ。

「英国の音楽関係はめちゃくちゃ大変なんだ、日本なんかとは比べ物のならない」とは漏れ聞いております。少なからぬ人が一時的あるいは恒久的に別の職業に鞍替えしているのだろうなと暗い気持ちになりました。違う職に就くのも相当大変なんだそうです。