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ライプツィヒ、トーマス教会の新音楽監督(トーマスカントル)決まる

ライプツィヒのトーマス教会と言えばもう、クラシック音楽のオタク界隈の皆様の頭上にすぐ思い浮かぶのがバッハ=J.S.バッハ=ヨハン・セバスチャン・バッハ=ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。書き方はどれでもよろしい。ともかく、バッハ。バッハというこの単語というか固有名詞は魔法のような効果を持ち、耳に入っただけで、我々全員の背筋がシュッと伸びるのだ!!(言い過ぎ)

J.S.バッハは日本語で言うところの「音楽の父」ですけえの。「音楽の母」はヘンデルですから。でもヘンデルは男性ですし、女性的な音楽を書いたわけでもないし、トランスジェンダーとかでもたぶんないんで、音楽の母という表現は21世紀の今にはふさわしくないような気も致します。いやもしかすると音楽の母という表現はとうの昔に廃れているのかな。時代の変化に乗り遅れてしまっているね私は。

バッハが後半生を過ごしたライプツィヒはバッハの聖地の中の聖地と言ってよろしいでしょうか。ライプツィヒのトーマス教会というところの音楽監督、トーマスカントルという職をバッハは30年近く勤めたんですよね。バッハ以降、超絶有名人が次々この職に就いていた・・・・というわけでもないのですが、トーマスカントルという職は今でも存続しており、名誉ある職であり、選考があるたびにたぶん世界各国のクラシック音楽ニュースなどで報じられています。おう・・・煙が・・・煙突から煙が!!決まった、決まったか!!(それはコンクラーベ)

https://www.mdr.de/kultur/themen/neuer-thomaskantor-andreas-reize-designiert100.html
https://www.thomanerchor.de/de/neuigkeiten.html

今回めでたくトーマスカントルに選出され、来年9月に就任が決まったアンドレアス・ライゼ氏 Andreas Reize(1975- スイス)はバーゼルの名門スコラ・カントルムほかで学び、2011年からチューリヒ・バッハ合唱団の監督、2007年からはスイスでもっとも古い少年合唱団と言われるSolothurner Singknaben(ゾロトゥルン聖ウルゼン大聖堂少年合唱団)の監督。大本命でも対抗馬でもなく、どちらかと言うと大穴的な存在だったそうです。そして・・・・カトリック教徒だそうです。ええぇ?

本人公式サイト:
http://www.andreasreize.com/

トーマス教会はルター派のプロテスタントなわけですが、改宗しなくてもええんか。私は門外漢なのでわからないんですが、カトリックの信者がプロテスタント教会の音楽監督に就くというのはありなのでしょうか。専門家のコメントによれば「それは問題にはならない」そうなんですが、なんとなく不思議な感じも致します。