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カナダの名門、モントリオール交響楽団の次期音楽監督はラファエル・パヤーレ

© Henry Fair

いきなり思い出にふけりますが、自分が初めて買ったモントリオール交響楽団のCDは、デュトワ指揮でパスカル・ロジェがピアノを弾いたサン=サーンスのピアノ協奏曲全曲だった。あれは高校1年のときだったな。もう30年ぐらい前だな。・・・っていま調べたら全然違うやんけ!!(ロンドンのオケでした深くお詫び申し上げます)

というわけでモントリオール交響楽団は、かつてマルケヴィッチやメータといった人たちも音楽監督を務めていて、スイス人の指揮者シャルル・デュトワが1977-2002年まで率い、のちアメリカ人のケント・ナガノが2006-2020。2人が長年にわたり務めたカナダの名門オーケストラですわ。ナガノ退任ののち空席になっていた音楽監督の座を射止めたのは、40歳、ベネズエラ出身のぉお、アフロヘアー!!ラファエル・パヤーレ。2022/23シーズンより、最低5年間の契約となっているようです。おめでとう、おめでとう。

https://www.seattletimes.com/entertainment/rafael-payare-to-head-montreal-symphony-starting-in-2022-23/

本人の喜びのツイート。

https://twitter.com/rafaelpayare/status/1347216628468084737

デュトワ、ナガノと長期が続いていますが、パヤーレも続くことが出来ますでしょうか。パヤーレは、ベネズエラのエル・システマ出身。2012年にマルコ国際指揮コンクールで優勝して注目を浴びた。いまはベルリンとサン・ディエゴに在住(いまサン・ディエゴ響の音楽監督を務めているんで)。所属事務所はアスコナス・ホルト。日本はAMATI。

モントリオール交響楽団を最初に指揮したのは2018年9月のコンサートでシェーンベルク《浄夜》、モーツァルトのヴァイオン協奏曲第3番(ソロはコンサートマスターのアンドルー・ワン)、ベートーヴェン交響曲第3番《英雄》。その時から関係は非常によかったそうです。なるほどなるほど。

エル・システマは1975年に始められ、貧困層の救済に多大な貢献をしてきた。ロサンゼルスにいるドゥダメルがその一番の成果。そしてパヤーレ、ということになろうかと思われます。エル・システマによって作られたシモン・ボリバル・ユース・オーケストラは「ベルリン・フィルみたいな音がするのよ!」って共演した確かが誰か言ってました。リリヤ・ジルベルシュタインだったかな・・。いや、また記憶違いかも・・・。最近はこのオーケストラ、かつてほどには活動を目にしませんが、一世を風靡したことには間違いがありません。

エル・システマについて詳しく知りたい方はWikipediaとかをご覧ください。