なんとも凄まじいニュースで私の頭はクラクラしているのですが、それというのもアメリカのフルート教師、ビー・チョウンシーさん(2017年に94歳で逝去)が自分が教えていた大学に寄付をしたらしいんですよ。イーストカロライナ大学音楽学部に。遺産の一部を。全然関係ありませんが、チョウンシーっていう名字はじめて目にしました。いろいろな名字がありますね。Bea Chaunceyとつづります。アナウンサーもチョウンシーとかそういう風に発音している。
https://www.witn.com/2021/04/12/retired-instructors-gift-totals-52-million-for-ecus-music-school/
でも待って、その話のどこがすごいの?アメリカは寄付文化だから・・・そりゃあビューティフルな話だけれど、わざわざニュースにする価値はあるの?
いや待ってください。その総額が問題なんだ、はっつぁんよ。それが520万ドルというからおったまげるでねーか、てやんでえ!!言葉が汚くて申し訳ありません。520万ドルって言うとどのぐらいかというと、5億6695万円ぐらいです。
どうして、というと失礼にあたるかなとも思うのですが、どうしてフルート教師がそんな莫大なお金を持っているのか。疑問に思われたことでしょう。なぜなぜなぜだろう、なぜかしら。
株なんですよ。
・・・えっ?
株でめちゃくちゃ儲かったらしいんですよ。「音楽と同じぐらい株式投資に情熱を注いだ」彼女はともかく株で大儲け。2011年に遺言を作成し、そのなかで50万ドルの寄付を約束していた。50万ドルとしていたのは、マーケットの変動あるいは自分の終活なんかもあるから、無理な約束はしたくなかったから、ということなんだそうです。2017年に彼女は94歳で亡くなったが、長生きした結果、株が大幅に上昇した!!そうしたら寄付金の総額も50万ドルから520万ドルになっとった、ちゅうとんでもないお話です。げえっ!!
遺産の整理には時間がかかって、ようやく大学へとお金がわたることとなったのだそうです。家族親族はいなかったのだろうか。いたらほぼ絶対に揉める案件ですよこれは。もめた結果、寄付まで何年もかかったのかもしれない、なんてつい思ってしまう私のこころはやっぱりよごれっちまっているのです。
これによって大学は学生たちにとってより魅力的な場所となる、と学校側はにっこり。この寄付金は音楽学部の奨学金として用いられるとのことであります。きっと(というか絶対に)彼女の名前のついたビー・チョウンシー奨学金とかそういう名がつけられる。彼女はこれからも長らくその名を大学に遺すこととなるのだ。
めでたしめでたし。・・・ってアメリカでは先日も5億円の寄付の話があったのに、すごすぎる。こないだの方はビジネスで儲けたミリオネア。今回のお方は株で儲けたミリオネア!
いやあ、アメリカは懐が深い。