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ギネス記録誕生「グラスを叩いてクラシック音楽の名曲を奏でる鉄道模型」

どなたか、ぜひ秋山和慶様(指揮者、鉄ちゃん)にこのニュースをお伝えして。

ハンブルクにあるという世界最大の鉄道模型のテーマパークっつうの?で約6分間、水の入ったグラスを叩き続け音楽をかき鳴らすという衝撃的な(?)ギネス記録が生まれたそうでございます。先月、3月17日のことだそうでございます。一発で成功したのだそうでございます。

いとをかし。

世界最大の鉄道模型ってそもそもなんなの、ちゅう話でございますけれども「ミニチュア・ワンダーランド」と言うテーマパークで、いわゆるHOゲージと呼ばれる鉄道模型で、なんせそこには従業員が350名もいらっしゃると聞いたら全員卒倒必至かと存じます。まじっすか、と申し上げたいと存じます。ほんまやでニッコリ。

しかもなんとこのワンダーランド(ドイツ語だとヴンダーランドと点々が多め)、まだ完成していないのだそうでございます。ニャンとこれまでに40億円以上のお金が注ぎ込まれていてレールの総延長は15kmを超えているとのことで、関係者の情熱たるやいかばかりかと、やつがれも大きに衝撃を受けているでやんす。日本語のWikipediaページもあるよ。鉄道ファンの間では有名なところなのでございましょう。映像には例の、クラシック音楽ファンならおなじみのエルプフィル(ハンブルクの新しいコンサートホール)も映っているね。ドイツ版の東武ワールドスクウェアやね(適当)。

来場者の数も凄まじく、2016年の時点で1500万人を突破しているとか。であれば建設にかかる巨額のお金も十分に回収でき、完成までの運転資金として用いることが出来ているのでありましょう。むしろブルジュ・ドバイぐらい建てられるぐらいのお金が集まってるんとちゃうか(またしても適当)。

それにしても大変な作業量かと思います。クラシック音楽の名曲20曲がずらっと並んでおります。お暇な方は全曲を言い当ててみて下さい。《ラデツキー行進曲》に始まり《エリーゼのために》やら《ボレロ》やら《カルメン前奏曲》やら《乾杯の歌》やら、アイーダの《凱旋行進曲》やら、ヴィヴァルディの《四季》やら、《モルダウ》やらいわゆる有名な曲のメロディーがずらっと文字通り線路脇に「並んで」おりまして、電車がそれをぶっ叩いていくわけです。最後は《ハレルヤ・コーラス》で唐突に終わります。これ↓

レールの総延長は211m。最大で4和音が同時に鳴り渡るのでございます。てか211メートルしかないのかとむしろそっちに驚き。最後にメイキング映像もついてるよ。

なんとも涼しげな音がマイクに拾われ、こちらもさわやかな気持ちになりますが、同時に、これ作ってる間にグラスいっぱい割れたんではないかと余計な心配も致しまする。どうしてクラシックにしたんだろうと思いましたが、クラシックなら著作権いらんからね、と直感的に思ってしまう私には、子供のような純粋な気持ちはすっかり残っていないのかしらそうかしら。

しかしほんとこれ、リズムに合わせてグラスを並べるのも大変なら、水の量を調整するのも大変かなと思うのでございます。照明が当たりますと水も蒸発してゆくのでありましょうから、スポイトを使っての継ぎ足しの係りの方もはなはだ御苦労をなさったことでございましょう。しかし今はLEDでございましょうからあまり熱は発生しないかも知れませぬね(にしても水は蒸発する)。ヴァイオリン片手にスポイト係に音を指示する方のお姿も映っております。まさしく350人もの従業員がいるからこそ出来る。マンパワーバンザイでございます。

ハンブルクにはまだまだ行くことが出来ませんし、行けたとしてもただいまミニチュア・ワンダーランドは閉鎖中だということですので、YouTubeで楽しむよりございません。無限にリピートしてお楽しみ下さい。

ミニチュア・ワンダーランドの公式サイトは:

https://www.miniatur-wunderland.com/