昨夜、子どもたちが寝た後にだらっとソファーで横になっておりスマホをポチポチしておりましたところ、ニュースが。
ああ、と思いました。先日も来日が中止になっていましたし、体調が良くないらしいという噂は耳にしておりましたが、72歳とはお若い。ピーター・ゼルキンといえば思い出すことは2つ。
1つは、アメリカ人とピアニストについて雑談していた時にサーキンと言われて全く反応できなかったこと。え、サーキン知らねえのかよ、まじかよサーキンだぜ?そりゃあインポッシブルだ、ありえないありえない、って言われて、サーキンなあ、知らないぜ?って言ったら天を仰いで、それからレコードを一枚持ってきてくれて、あー・・・・ゼルキン。あーー・・・?
お互いになんか安堵したアントワープの午後だった。このとき話題になっていたのは親父さんの方ですがね。
もうひとつはディアベリ変奏曲ですね。ピーター・サーキン(おっと!)と言えばディアベリ変奏曲。ライフワーク。私もオペラシティで聴いたことあるよ。
ディアベリ変奏曲はチケットが売れない演目としてつとに有名である。もっと売れてくれればいいんだけど、ちょっと難解だと思われているんですかね。でもゴルドベルクだって難解ですよね。あっちはアリアのメロディがキャッチーな感じだからか、グールドのおかげか、ゴルドベルクは知っている人も多いし、好きな人も多い。
こっち(ディアベリ変奏曲)も素晴らしい曲なんでみんなもっと聞いてほしいっすね。テーマが激ダサでメロディーとして成立してないなんで(そもそもディアベリが悪いのだ)、それもよくないんだとは思う。うん。
ベートーヴェンの耳は実は死ぬけっこう間際まで聞こえていたらしいという新しい?説があるようです。ほとんど聞こえていなかったが、左耳は、少なくとも第九のころはまだほんの少しだけ聞こえていたのだ、という説だそうです。
へーへーと思ってこの上の記事を読み進んで行けば、ベートーヴェンが使っていた白紙のノート(会話帳ってやつね)、現存しているのは139冊分らしいっすけど、それの英語版・全12冊だかが刊行中!!っていう宣伝なのでした。なんだ宣伝か。
この会話帳って前からちょっとおもしろそうだなとは思っています。日本語訳が出たら読んでみたい。みんながよってたかって空白の場所になぐり書きしてるわけだからいろいろな事が書いてあるでしょうし、本人はそれを読んで口で回答してるわけだから本人のコメントはないわけだし、読むことにどれだけの意味があるんや、とも同時に思ったりもしますけれど。
英語版は1冊45ポンドするみたいですから、めっちゃ高いね。日本語版も出ないのかな。誰か訳しておくんなまし。それかもう出てるのかな?教えて偉い人。脚注もいっぱい必要そうだ。