オランダを拠点とするオルガ・パシュチェンコは、世界中で活躍する最も多才なキーボード奏者の一人であり、フォルテピアノ、チェンバロ、オルガン、現代ピアノを巧みに演奏し、自ら鍵盤楽器奏者と言う。
歴史的楽器によるバッハやベートーヴェンから現代ピアノのリゲティまで幅広いレパートリーを持っている。
6歳の時にグネーシン音楽学校でタチアナ・ゼリクマンに師事し、9歳の時にニューヨークで初めてのピアノリサイタルを行った。その後、モスクワ国立チャイコフスキー音楽院でアレクセイ・リュビモフにフォルテピアノとモダンピアノを、オルガ・マルティノワに
チェンバロを、アレクセイ・シュミトフにオルガンを学び、2014年にアムステルダム音楽院でリチャード・エガーに師事して修了した。2017年にはアムステルダムのスウェーリンク音楽院とゲント王立音楽院の教授に任命された。
協奏曲のソリストとして、18世紀オーケストラ、マイニンガー宮廷楽団、、ポツダム音楽祭でカペラ・アウグスティーナ、アムステルダム・シンフォニエッタ、ワルシャワ・ショパン音楽祭でヴァーツラフ・ルクス指揮コレギウム1704、テオドール・クルレンツィス、ヘルシンキRSO音楽祭でアレクセイ・リュビモフとフィンランド・バロック管弦楽団と共演している。
室内楽のパートナーには、アレクサンダー・メルニコフ、ジョヴァンニ・アントニーニ、エフゲニー・スヴィリドフ、ドミトリー・シンコフスキー、アヴィ・アヴィタル、エリック・ボスグラーフらがいる。最近、オルガはゲオルグ・ニグルとのリサイタルでザルツブルク&ベルリン音楽祭にデビューした。コンサルトヘボウやロンドンのウィグモアホールなどの著名なホールでも演奏活動をたびたび行っている。
Alpha Classicsの専属レコーディングアーティスト。デュセック、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、モーツァルトなどを録音し、2月にはメンデルスゾーン(ファニーとフェリックス)の録音を発売した。3月に初来日し、合計9種の鍵盤楽器を行い3公演を行った。