Program
クレメンティ ピアノソナタ ヘ短調 Op.13-6
ハイドン ピアノソナタ 第53番 ホ短調 Hob.XVI:34 op.42
モーツァルト ピアノソナタ ハ長調 K.545
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クーラウ 3つのソナチネ 第1番 ハ長調 Op.20-1
ドゥシーク 6つのソナチネ 第5番 ハ長調 Op.20-5
クレメンティ ソナチネ ハ長調 Op.36-1
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第17番「テンペスト」 ニ短調 Op.31-2
■主催 一般社団法人MCSヤング・アーティスツ ■協力(株)全音楽譜出版社
■後援 Happiness Universal、一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
なぜMCSがピアノ入門曲のコンサートを?
今回の“ソナチネ全集の中から”と言うプログラムの発想は、今に始まったことではない。以前サントリーホールでリュビモフのリサイタルのリハーサルの時リュビモフが「何となく今日はいきなり違うものを弾きたくなるって言う気分だ。プログラム変更するのはどうだろうね」「いやここは日本ですからね。それはちょっと。いや絶対だめです。日本だから」ロンドンですらサロンなら、ともかく、コンサートではまずない。具体的な会話を全て覚えてるわけではないけれど、「私はショパンより、むしろ貴方のDussekが聴きたいですね」「何故最初からそう言わない?」「そう言ったら弾いてくれましたか?」「何時も貴方の意見を尊重してきたじゃないか」「貴方がショパンを弾きたいと言うから……まぁまぁこれからコンサートですから……」コンサートから数日後、リュビモフが「Dussek、いいね。ブロードウッド関連でショパンもベートーベンもDussekもしっくりくるね。一つのepochとして。うん、いい考えだ」
それから少し経ちリュビモフと今年の始め電話で「DussekやKhulauなど全く見向きもされず、作曲家の名前すら忘れ去られたような状況でClementiが辛うじて、認知を得ていると言う昨今、ソナチネ・アルバムに収めるられている作品はハイドン、モーツァルト、ベートーベンも含めて、“子供の時弾いた事がある”と言う名目のもと、蔑ろにされている。これらの曲は珠玉の名曲とまでは言わないがSpotlightの当たってしかるべきもので、今一度再び立ち止まって原点に戻り見つめ直して欲しい作品群である」と意気投合した。
リュビモフとの電話で面白かったのは「知ってるつもり」の恐ろしさの話だ。大概、「その曲知ってる」、「弾いたことがあります」とくると、会話はそこで終わってしまう。悲しいことに実にそう言う会話は多い。イタリア古典歌曲が同じ様な道を辿りそうだったところ、昨今の古楽界が活性化したお陰でその運命を逃れた様だ。名曲とは皆が知っている曲の事なのか?誰でもピアノを学べば、一度は接するだろうこれらの曲を今もう一度聴いて考えて欲しい。あなたには何が聞こえるだろうか?サントリーホールでの会話から6年、今年この企画を実施するにあたりそれでは、7月に来日する彼の愛弟子シェレポフに頼もうと言うことになり、実現するサロンコンサートである。
今回リュビモフの弟子のシェレポフを迎えピアノを学んだ誰でもが一度は馴染み親しんだソナチネ・アルバムに収められている作品を通して、 Dussek達の生きたフォルテピアノからピアノへの時代にスポットライトを当ててみたいと考えています。
東京では使用される楽器は1924年製のベヒシュタインのセミコン、福知山は1901年製のベヒシュタイン。
未だ音響設計なる概念などない時代にこれほどの素晴らしいacoustic designを施せたのが不思議と思われる蒲田の御園教会で7月27日(土)に。楽器と会場、奏者とこの3つの要素が揃う瞬間。どれ1つ欠けてもいけない。7月20日(土)の福知山サンホテル扇ホールは音響設計はサントリーホールと一緒の永田音響設計。
Ticket
全席自由
【一般】 4500円
【MCS会員用チケット】4000円
・学生&全ての23歳以下のMCS会員 2525円(7枚限定)
幸せの3つのコインコンサートのお申し込みはこちらから
『古典の継承という大きな目的に向けて突き進むシェレポフ。現代における古楽の挑戦ともとれる彼の演奏は、
最初の一音から聴くものに衝撃を与えます。美しさや優雅さを兼ね備え、説得力のあるエネルギーに満ちた
アプローチで古楽を現代に融合させることに成功したと言えるでしょう。
スラヴァの直感と古楽器についての深い知識や様式感に裏打ちされた演奏は、まるで大空を自由に舞う
鷲のように輝きを放ちます。 ーーアレクセイ・リュビモフ』『彼とはブルージュ以前からフォルテピアノを通じて親交を深め、ブルージュの後にはますます仲良しになって一緒に連弾や2台ピアノを取り組んでいた時期もありました。彼は鬼才アレクセイ・リュビモフの愛弟子の一人でもあり、沢山の優秀な古楽器奏者を輩出しているロシアの中でも特に独奏的な演奏をする逸材の一人です。
同じ作品でもシェレポフの手にかかると全く違う作品のように聴こえることがあり、そこには彼自身が古楽器を通じて得てきた独特な思想や感性も反映されていると感じられるため、私自身も彼の演奏を聴く時はいつもワクワクしています。
そして今回の日本での演奏会は彼の初めての日本での演奏の場となり大注目です! ー川口成彦』
Purchase
【電話予約】 MCSヤングアーティスツ 03-3473-2880
【インターネット販売】マイチケ
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Profile
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ヴャチェスラフ・シェレポフ Viacheslav SHELEPOV, piano, period keyboard
モスクワ音楽院でアレクセイ・リュビモフ、アレクセイ・シェフチェンコ
(フォルテピアノ)、アレクサンドル・ムンドヤンツ、セルゲイ・カスプロフ
(ピアノ)、マリア・ウスペンスカヤ(チェンバロ)に師事。
2016年からハノーファー音楽演劇メディア大学でズヴィ・メニケルに師事している。
2009年マリア・ユーディナ国際ピアノコンクール優勝、2016年ブルージュ国際古楽
コンクール最高位(第2位および聴衆賞)、同年ロヴェレートでのプレミオ・
フェラーリ国際フォルテピアノコンクール優勝、 2017年ローマ国際フォルテピアノ
コンクール優勝ほか、多くのコンクールに入賞、優勝を果たしている。
これまでに、アムステルダムのヘールフィンク・フォルテピアノ・フェスティバル、
ユトレヒト古楽フェスティバル、ヴェルバーニア(イタリア)「ロマンの夜」
フォルテピアノ・フェスティバルなどに出演したほか、フィレンツェのアカデミア・
バルトロメオ・クリストフォリ、ロヴェレートのサラ・フィラルモニカ、ベルリンの
クリストフォリ・ピアノ・サロン、サンクト・ペテルブルクのマリインスキー劇場など
で演奏。現代ピアノ、古楽器の両面で活躍を見せている。
2023年にPIANO CLASSICSより「グリンカ ピアノ曲集」が発売されている。